著者
岡田 孝子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.83, pp.42-53, 2008-08-31 (Released:2017-11-09)

近年,わが国でも市民に対する法教育の重要性が広く認識されるようになり,初等中等教育段階での法教育が学校教育の中で実践され始めた。しかし,法教育を受けた学生が実際に社会でその知識や能力を活用するためには,法情報に関する教育を受けることが必要である。本稿では法教育を受けた学生のための法情報教育を本格的に行う場としては大学教養課程が適切であるとの立場に基づき,市民のための法情報を理解して扱うための能力を「法情報リテラシー」と呼ぶ。そして,大学教養課程で学ぶべき法情報リテラシーの内容とその教授法について考察する。