- 著者
-
浅野 志穂
落合 博貴
黒川 潮
岡田 康彦
- 出版者
- The Japan Landslide Society
- 雑誌
- 日本地すべり学会誌 (ISSN:13483986)
- 巻号頁・発行日
- vol.42, no.6, pp.457-466, 2006-03-25 (Released:2010-06-28)
- 参考文献数
- 18
- 被引用文献数
-
7
9
山地における地震鋤の地形効果の特性を明らかにし, 崩壊発生への影響を明らかにするため, 新潟県中越地震時の崩壊を事例として検討した。大規模な斜面崩壊が発生した2つの山体を対象として, 現地調査から三次元モデルを作成し, 弾塑性有限要素法により山体の地震応答解析を行った。その結果, 山体の規模や形状により地震加速度の増幅が変わることや山地の地震動には地形と軟弱な表層土の両者が影響を与えることなどが分かった。また地形効果を受けた地震動による地盤のひずみと崩壊地の関係を検討したところ, 地盤の加速度やひずみ量が大きい位置の近傍に崩壊発生源が位置するなどの特徴が明らかになった。