著者
平石 謙治 岡田 清久
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.119-120, 2011

筆者らは失敗プロジェクトの分析,失敗学,技術者倫理等との対比を踏まえたリスクマネジメント等に関して,組織のプロジェクトマネジメント成熟度の視点で分析を行なってきた.これらの分析において,プロジェクト・マネジャーの交渉(ネゴシエーション)力がプロジェクトの成功を左右する重要な要因のひとつになることがある事を実感する場面が多くあった.本稿では交渉に対する姿勢を弱気型交渉姿勢と強硬型交渉姿勢の両極端から考察し,両者の間に位置する交渉の基本事項について考察,検討を始めた.交渉においては,1. 双方が勝者になるように心がける.2. 問題そのものと,人間関係に関わる事柄を混同しない.3. お互いの立場ではなく,関心事に注目する.4. 手に入れられる情報をできるだけ集め,活用する.5. 違いを解決するには,客観的な尺度を使用する.の5点の留意点について述べる.
著者
岡田 清久
出版者
一般社団法人 プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.6, pp.42-46, 2006

各企業(ないしは組織)において,失敗プロジェクトの原因分析による教訓をそれぞれの組織内に活かす工夫がなされている.当社においても,実際に本番遅延等の重大問題を起こしたプロジェクトに関して,その原因分析を行い,同種の問題発生を防ぐため,その結果を失敗事例分析検討会にてビジネスユニット内に開示し,各事業部,各プロジェクトに活かす努力をしている.本稿では,過去の事例分析を振り返って,失敗プロジェクトを取り巻く問題点について考察する.