著者
北村 強 静野 隆之 岡部 稔哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.470, pp.13-16, 2005-12-08
参考文献数
4
被引用文献数
12

帯域制御装置やファイアウォール装置では, ヘッダ情報やペイロード情報を用いてフローを識別し, シェーピングやフィルタリング処理を行うが, ポート番号詐称フロー及び暗号化フローに対してはこの手法が適用できない. そこで筆者らは, ヘッダやペイロード情報に依存しないパケット長やパケット到着間隔といったフロー挙動の分析に基づくアプリケーション識別手法を開発した. 提案手法を用いてアプリケーション識別評価を実施した結果, HTTPポートを使用する音声アプリケーションを識別できることから, ポート番号を詐称するフローに対応できることを示す. また, 暗号化フローに対してもアプリケーション識別が可能であることを示す.
著者
北村 強 静野 隆之 岡部 稔哉 谷 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.524, pp.141-144, 2008-02-28

SIP (Session Initiation Protocol)は3GセルラやNGN (Next Generation Network)でも用いられるシグナリングプロトコルであり,アプリケーションレイヤにおける制御プロトコルとして様々な利点を有する.しかし,CPU処理負荷が高く多くの通信帯域を必要とするため,小型センサ端末といった低性能な端末への適用が困難である.これまで,パケットサイズを削減する様々なヘッダ圧縮アルゴリズムの研究が行われてきた.しかし,これらはパケットサイズを小さくし帯域使用量を削減する一方で,圧縮等に要するCPU処理負荷が増加してしまう問題がある.そこで本稿では,SIPとの親和性が高く,かつCPU処理負荷を増加させずに帯域使用量を削減する,SIPプロキシエージェントを用いた軽量シグナリングプロトコルを提案する.評価の結果,提案プロトコルの適用により,端末のCPU処理負荷を増大させずに帯域使用量を削減できることを示す.