著者
善国 信隆 岩坪 健治 松井 幸雄 石谷 宏和 小熊 幸一
出版者
Japan Society of Ion Exchange
雑誌
日本イオン交換学会誌 (ISSN:0915860X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.44-48, 1999-08-31 (Released:2010-03-18)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

淡水中のホウ素をフッ化水素酸系陰イオン交換法により濃縮し, ICP発光分析法で測定する方法を開発した。試料水にフッ化水素酸を添加し, 陰イオン交換樹脂カラムに通してホウ素をカラムに捕集する。次いでホウ素を硝酸でカラムから溶離し, ICP発光分析法 (182.6nm) で測定する。本法を市販飲料水に適用したところ, ホウ素の定量値は産地により異なり, 10~70ngBcm-3が得られた。また, 約50ngBcm-3の定量における相対標準偏差 (n=4または5) は7~12%であった。