著者
唐沢 重考 岩崎 朝生 中島 淳
出版者
東京農工大学農学部附属FSセンター
巻号頁・発行日
no.15, pp.29-34, 2017 (Released:2020-02-03)

九州本土において初めてワラジムシPorcellio scaberを確認した。本研究で採集した標本は,1)第1胸節背板の後縁中央部がほぼ直線であること,2)第1-4胸節背板の側部後縁がS字になること,3)第1,2腹肢外肢が1個の呼吸穴を持つこと,4)腹尾節の先端が尖ること,5)第2触角の鞭部が2節で構成されること,および,DNAバーコードによる類似度検索によりP. scaberであると判断した。また,福岡市内で採集された標本には体色に変異が認められた。