著者
中島 淳
出版者
公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
雑誌
伊豆沼・内沼研究報告 (ISSN:18819559)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.23-37, 2013 (Released:2017-11-10)
参考文献数
41
被引用文献数
1

江戸時代の自然史学者・貝原益軒が1688年から1709年にかけて編纂した筑前国続風土記における福岡県内の淡水魚類に関する記述を精査した.その結果,24分類群(魚類,両生類)についての記述が認められ,少なくとも21分類群については種あるいは属まで同定することができた.また,本書の記録からこの300年間で通し回遊魚であるアユ,サクラマス,サケ,ウグイの生息地が減少していることがわかり,本書が福岡県の過去の魚類相を知る上で重要な資料であることが確認された.
著者
中島 淳 橋口 康之 杉尾 哲 東 貴志 越迫 由香里 田口 智也
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.18-024, (Released:2019-02-06)
参考文献数
42

Two voucher specimens of the spined loach, Cobitis matsubarae Okada and Ikeda, 1939, collected from the Shonai River, a branch river of the Oyodo River system, southern Kyushu, Japan, represent the first reliable record of that species from the Oyodo River system. Morphological features of the male lamina circularis, prepelvic myotome number, maxillary barbel length, snout length, body pigmentation patterns, and genetic characteristics of mtDNA cytb sequences were in close agreement with characters those of C. matsubarae. Together with C. sakahoko, C. matsubarae, is considered to be distributed naturally in the Oyodo River system.
著者
長谷川 昭 中島 淳一 内田 直希 海野 徳仁
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.122, no.3, pp.398-417, 2013-06-25 (Released:2013-07-08)
参考文献数
60
被引用文献数
1 1

Recent investigations based on seismic tomography, hypocenter determinations and focal mechanism analyses using dense seismic network data reveal the precise configurations of the Pacific (PAC) and Philippine Sea (PHS) plates subducting beneath the Tokyo metropolitan area. Estimated geometry shows a broad contact zone between the two plates located directly beneath the Kanto plain. The overlap with the PHS plate subducting above it provides the PAC plate with protection from being heated by the hot mantle wedge. Moreover, the fore-arc portion of the PHS plate, before its subduction beneath Kanto, had been cooled by the subduction of the PAC plate from the Izu-Bonin trench. These cause lower-temperature conditions within the two oceanic plates and the upper continental plate beneath the Tokyo metropolitan area. As a result, depth limits of seismic activities within the plates and along their boundaries are anomalously deep. Seismic tomography studies show that the easternmost portion of the PHS slab mantle is serpentinized. The PHS slab may have been torn in two along the western boundary of this serpentinized mantle, with the eastern portion being left behind relative to subduction of the western portion. This is accompanied by the generation of large intraslab earthquakes along the boundary. We need to take these observations into consideration to understand the mechanism generating M7-class earthquakes, which are anticipated to occur in the southern Kanto region with a high probability.
著者
中島 淳 鬼倉 徳雄 松井 誠一 及川 信
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.117-131, 2006-11-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
60
被引用文献数
12

Genuine freshwater fish faunas of 32 rivers in Fukuoka Prefecture, northern Kyushu, Japan, were surveyed between 1998 and 2005, in order to clarify their geographical distribution patterns. A total of 39 fish species/subspecies (10 families) were recorded in the field survey and from existing literature, a cluster analysis separating them into the Chikuzen-Chikugo and Chikuho-Buzen groups. The former was considered to include fauna influenced by mainland China and the Korean Peninsula, the latter being similar to the freshwater fish fauna of rivers flowing to the Seto Inland Sea. The freshwater fish species in Fukuoka were roughly divided into those that occurred in rivers regardless of river length and those that tended to be present in rivers exceeding a certain length. The genuine freshwater fish fauna in Fukuoka is considered to have evolved through geographical isolation and the restriction of river length.
著者
中島 淳 鬼倉 徳雄 及川 信 松井 誠一
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.515-519, 2006-12-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
36

カマツカの水槽飼育自然産出卵を用いて, 卵の孵化率, 孵化所要日数に及ぼす水温の影響を11~31℃で調べた。全孵化率は14~27℃で水温に拘らずほぼ一定で60%以上であり, この温度範囲で全孵化仔魚に占める正常孵化率はほぼ100%であった。したがってこの温度範囲が本種の最適孵化水温と考えられる。この最適孵化水温の範囲はこれまで知られている魚類の中では最も広い。本種は河川の上流から下流まで広く分布することが知られている。したがって本種の広い最適孵化水温の範囲が, 広い流程分布を可能にしている要因の一つと考えられる。
著者
深見 武史 堤内 亮博 井上 雄太 吉田 幸弘 村川 知弘 中島 淳
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.444-447, 2012-05-15 (Released:2012-06-18)
参考文献数
18

症例は62歳,男性.1953年(8歳時)に甲状腺腫で甲状腺右葉切除後,1955年に全肺野の粟粒状陰影と頚部リンパ節腫脹を指摘された.リンパ節生検と右肺S3部分切除術が施行され,甲状腺乳頭癌肺転移,リンパ節転移と診断された.化学療法と放射線外照射施行後も変化は乏しく,経過観察となった.2008年5月検診にて前立腺癌を疑われ,精査中,胸部X線にて左肺腫瘤影を認めた.前立腺生検にて前立腺癌は否定されたが,胸部CTにて左肺上葉に21 mm大の不整な結節と両肺に数mm大の小結節を多数認めた.原発性肺癌もしくは甲状腺癌肺転移を疑い,確定診断目的に胸腔鏡下左上葉部分切除を施行.甲状腺癌肺転移とその多発陳旧性病変との診断を得た.甲状腺癌術後30年以上経過して再発する症例は稀であり,本症例が最長であった.
著者
中島 淳 江口 勝久 乾 隆帝 西田 高志 中谷 祐也 鬼倉 徳雄 及川 信
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.183-193, 2008 (Released:2009-03-13)
参考文献数
25
被引用文献数
6 3

宮崎県延岡市の五ヶ瀬川水系北川の河川感潮域に人工的に造成されたワンドにおいて,2001年から2006年にかけて,生物の定着状況について調査を行った.人工ワンドは,従来あった天然の既存ワンドが河川改修により失われるため,その代替環境として,その上流の河川敷を,間口50m,奥行き400mにわたって新たに掘削して造成されたものである.1.調査の結果,72種の魚類,12種のカニ類,7種の甲虫類が採集され,合計91種の生物の生息場所として機能していることが明らかとなった.2.ワンドの底層は年を追う毎に起伏が生じ,平坦に造成された底層は5年後には浅い場所と深い場所で約100cmもの差が生じていた.塩分躍層は,満潮時,干潮時ともに水面下1mより深い水深で生じていた.3.ワンドの奥部には泥干潟やコアマモ域が自然に生じ,それらの環境を好む魚類,カニ類,甲虫類が定着した.4.従来あった天然の旧ワンドと人工ワンドにおいて,夏季に出現した魚類種数に大きな違いはなく,人工ワンドが旧ワンドの代替環境として十分に機能しているものと考えられた.5.感潮域において生物多様性保全を目的とした人工ワンドを今後造成する際には,安定した塩分躍層が出来るように,干潮時でも1m以上の水深を確保する構造にすること,水際域や干潟が自然に出来るように,造成時に緩傾斜区間を多く配置すること,また,ヨシ植生域をなるべく残すこと,など多様な環境構造を創出することを意識して設計することが特に重要と考えられた.
著者
中島 淳 中村 朋史 洲澤 譲
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.153-160, 2011 (Released:2014-03-07)
参考文献数
48
被引用文献数
2

Examination of the morphological and genetic features of spined loach (Cobitis sp.) collected from the Oyodo River system, southern Kyushu Island, Japan, indicated that they represented a new taxon. The specimens were clearly distinguished from other known Japanese Cobitis species by their mitochondrial DNA sequences. In addition, the shape of the adult male lamina circularis differed to those of the C. sp. ‘yamato’ complex and C. biwae.
著者
中島 淳 鬼倉 徳雄
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.135-143, 2009 (Released:2014-03-05)
参考文献数
39
被引用文献数
2

The natural growth and habitat selection of the green chub, Aphyocypris chinensis, an endangered species in Japan, was investigated in an agricultural waterway located in northern Kyushu Island, Japan. From April 2007 to March 2008, green chub were captured by hand net and 5 physical environmental variables measured (water temperature, water depth, water current velocity, connection to paddy field, and presence or absence of tunnel-like cover) at 10 survey sites every month. After obtaining an image of the captured fish with a digital camera, all individuals were released alive at their capture location. The standard lengths of 823 individuals were later determined from the images. Monthly changes in the standard length distribution showed that green chub had a life-span of 1 year, the spawning season occurring from mid-June to August. Multiple linear regression analysis applied to the 5 environmental variables separately in the irrigation (from June to September) and non-irrigation seasons (from October to May), showed water depth to be most significant in the former and absence of water movement in the latter. Fish occurrence patterns indicated that temporary waters were utilized as spawning sites and permanent waters for overwintering. Accordingly, continued ease of movement between temporary and permanent waters is essential for future conservation of the species.
著者
中島 淳 鬼倉 徳雄
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.81-88, 2012 (Released:2012-05-10)
参考文献数
62

九州北部に分布する淡水魚類53種を用いて,魚類の生息場所としての水環境の健全度を評価するための平均スコア法を考案した。また,考案した手法が実際に水環境の健全度を反映しているかどうかについて,九州北東部の河川105地点,北西部の河川105地点,水路103地点において取得した魚類分布データを用いて検証した。その結果,当スコア法により算出した各地点の得点の平均点は北東部河川,北西部河川,水路間で有意差はなく,河川勾配との相関もなかった。また,スコアと都市用地面積,外来魚種数の間には負の相関が認められた。これらの結果から,当スコア法による評価は九州北部の様々な環境で適用が可能であり,スコアの高低は魚類の生息場所としての水環境健全度の高低を反映していることが示唆された。
著者
松井 彰子 中島 淳
出版者
大阪市立自然史博物館
雑誌
大阪市立自然史博物館研究報告 = Bulletin of the Osaka Museum of Natural History
巻号頁・発行日
no.74, pp.1-15, 2020-03-31

日本に分布するドジョウMisgurnus anguillicaudatusにはミトコンドリアDNAおよび核DNA領 域にもとづく3つの遺伝的系統が存在し,A および B-1は在来系統,B-2は中国大陸からの外来系統であ ることが知られている.本研究では,大阪府内で採集されたドジョウの遺伝的系統を調べ,遺伝的系 統間で形態的特徴を比較した.さらに,系統間の形態的差異に基づいて過去の標本の遺伝的系統を推 定し,大阪府内における遺伝的系統の分布とその変化を追った.その結果,大阪府には B-1および B-2 系統が分布しており,在来系統である B-1系統の分布は局所的である一方で,中国大陸系統である B-2 系統は広範に分布していること,さらに,両系統間での交雑が進み在来系統のみで構成される純粋な 集団は大阪府北部の非常に限られた水域にしか分布していない可能性があることが分かった.また, もともとは府内に広く分布していた在来系統は,ここ数十年のうちに急激に分布域を狭めた可能性が 高く,存続が脅かされている状況であると考えられる.
著者
中島 淳
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.65-70, 2015-03-20 (Released:2015-06-20)
参考文献数
35

コイ科魚類カマツカの野外における産卵・初期生態の一端を解明するため,福岡県那珂川において,目視による成魚の出現数と流下ネットによる卵・仔魚流下数の24時間調査を3回行った。本種成魚は夜間にのみ合計64個体が観察され,メス成魚は20~1時に,オス成魚は20~5時に出現した。流下卵は合計11293粒を採集し,21~2時にもっとも多かった。一方で仔魚の流下はほとんど確認できなかった。これらのことから,オスは夜間に産卵場付近でメスの出現を待つこと,本種の産卵は日没後の20時から1時頃の間に行われること,産出卵は河川を流下すること,仔魚は流下しないことが明らかとなった。
著者
結束 貴臣 今城 健人 小林 貴 本多 靖 小川 祐二 米田 正人 斉藤 聡 中島 淳
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.152, no.4, pp.187-193, 2018 (Released:2018-10-05)
参考文献数
14

肥満・メタボリックシンドロームの増加に伴い非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)はわが国に2,000万人程度と患者数が多い.NAFLDのうち1~2割が非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)へ,さらに肝硬変や肝蔵がんに至るとされておりその対策は非常に重要である.患者数は増加の一途を辿っているが,その病態は多岐にわたり有効な治療はいまだ食事・運動療法が中心である.NASHの組織像は,好中球浸潤が主体であり,その病態進展にはグラム陰性桿菌由来のエンドトキシンの関与が推察されてきた.NASH進展におけるエンドトキシンを介した腸肝連関における肝臓側の要因として肥満を呈する高レプチン血症がNASH患者のエンドトキシンに対する過剰応答は重要なファクターである.さらに腸管側の要因として腸管バリアー機能の低下による腸管透過性の亢進が問題となっており,これらによって門脈中のエンドトキシンの増加をきたす.次世代シークエンサーの登場により,NAFLD/NASHにおける腸内細菌叢が解明されつつある.腸内細菌の乱れが引き起こす腸管透過性亢進よる血中エンドトキシン上昇はNASH病態に重要であり,腸管透過性亢進の制御はNAFLD/NASH治療に新たな可能性を秘めているとわれわれは考えている.
著者
吉武 啓 政岡 適 佐藤 信輔 中島 淳 紙谷 聡志 湯川 淳一 小島 弘昭
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.145-150, 2001-11-15 (Released:2009-05-22)
参考文献数
15
被引用文献数
1 3

福岡市能古島でヤシオオオサゾウムシの発生を確認した。調査の結果,本種は現地において数年前から継続的に発生してきたと考えられた。ヤシの幹内温度は安定していたが,常に外気温よりも高いわけではなかった。また,低温処理実験によって突発的な寒波による短期間の低温では死滅しないということが示唆されたことから,寄主であるヤシ類さえ存在すれば,本種は従来の分布域より北方まで侵入・定着できる可能性が高いと考えられた。日本国内において,本種はこれまでに年平均気温15.8℃以上の地域で発生しているので,同一の温度帯に含まれ,しかも本種にとって好適な寄主植物であるカナリーヤシが植栽されている地域へは,今後,十分に侵入可能であると推測された。
著者
長谷川 昭 中島 淳一 北 佐枝子 辻 優介 新居 恭平 岡田 知己 松澤 暢 趙 大鵬
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.117, no.1, pp.59-75, 2008-02-25 (Released:2010-02-10)
参考文献数
50
被引用文献数
5 5

Transportation of H2O from the slab to the arc crust by way of the mantle wedge is discussed based on seismic observations in the northeastern Japan subduction zone. A belt of intraslab seismicity, perhaps caused by dehydration of eclogite-forming phase transformations, has been found in the Pacific slab crust at depths of 70-90 km parallel to iso-depth contours of the plate interface, showing the major locations of slab dehydration. H2O thus released from the slab may be hosted by serpentine and chlorite just above the slab and is dragged downward. DD seismic tomography detected this layer of serpentine and chlorite as a thin S-wave low-velocity layer. Serpentine and chlorite thus brought down to a depth of 150-200 km should decompose there. H2O released by this dehydration decomposition is then transported upward and encounters the upwelling flow directly above, which perhaps causes partial melting of materials within the upwelling flow. Seismic tomography studies have clearly imaged this upwelling flow as an inclined sheet-like seismic low-velocity zone at depths of 30-150 km in the mantle wedge subparallel to the subducted slab. This upwelling flow finally meets the Moho below the volcanic front, and melts thus transported perhaps stagnate directly below the Moho. Some of them further migrate into the crust, and are also imaged by seismic tomography as low velocity areas. Their upward migration and repeated discharge to the surface form the volcanic front. Seismic tomography study of the mantle wedge further revealed along-arc variations of the inclined low-velocity zone: very low velocity areas appear periodically every ∼80 km along the strike of the arc in the backarc region of northeastern Japan above which clustering of Quaternary volcanoes and topography highs are located, suggesting that melts could segregate from these very low velocity areas in the upwelling flow and rise vertically to form volcanoes at the surface in the backarc region.
著者
弘瀬 冬樹 中島 淳一 長谷川 昭
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.123-138, 2008-02-15 (Released:2013-08-20)
参考文献数
46
被引用文献数
5 5

We estimated three-dimensional seismic velocity structure in and around the Philippine Sea plate subducting beneath the Kanto district in Japan by applying the double-difference tomography method to arrival time data of earthquakes obtained by the dense nationwide seismic network (Kiban-network). A low S-wave velocity and high Vp/Vs layer with several-km thick, which is shallowly inclined toward the subducting direction of the slab, has been clearly imaged. Comparison with the location of the upper surface of the Philippine Sea slab estimated from seismic refraction surveys, hypocenter distribution of relocated earthquakes, and focal mechanisms shows that this low S-wave velocity and high Vp/Vs layer corresponds to the crust of the Philippine Sea slab. Based on the presently obtained location of the low S-wave velocity and high Vp/Vs layer, hypocenter distribution, and focal mechanisms, we estimated the configuration of the upper surface of the Philippine Sea slab in the Kanto district. Presently estimated configuration of the Philippine Sea slab shows that the slab bends concavely and the depression is located eastward compared with those of the previous studies. Most of the earthquakes associated with the Philippine Sea slab occur along the plate boundary and/ or around the slab Moho. Prominent low S-wave velocity and high Vp/Vs layer was detected at depth of 30 km beneath the region along the latitude of 35.8 degrees, suggesting the serpentinization of the forearc mantle wedge due to dehydration of subducting slab.
著者
長谷川 昭 中島 淳一 内田 直希 弘瀬 冬樹 北 佐枝子 松澤 暢
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.119, no.2, pp.190-204, 2010-04-25 (Released:2010-07-06)
参考文献数
44
被引用文献数
10 10

A dense nationwide seismic network recently constructed in Japan has been yielding large volumes of high-quality data that have made it possible to investigate the seismic structure in the Japanese subduction zone with unprecedented resolution. We introduce a precise configuration of the Philippine Sea and Pacific plates subducting beneath the Japanese Islands, which was recently obtained by seismic tomographic imaging, precise earthquake hypocenter determinations, and focal mechanism studies. Seismic tomographic studies show that the Philippine Sea plate subducting beneath southwest Japan is continuous throughout the entire region, from Kanto to Kyushu, without disruption or splitting even beneath the area north of the Izu Peninsula. The estimated geometry of the subducted Pacific and Philippine Sea slabs shows a broad contact zone between the two slabs located directly beneath the Kanto plain. It further shows the wavy configuration of the Philippine Sea slab subducting beneath the entire region of southwestern Japan. Contact between the Philippine Sea plate and the Pacific plate causes anomalously deep interplate and intraslab earthquake activity in Kanto. Moreover, the interplate coupling coefficient estimated from repeating earthquake data shows a distinct change across the northeastern edge of this slab contact zone, suggesting that the overlying plate controls large-scale interplate coupling. High-resolution studies of spatial variations of intraslab seismicity and the seismic velocity structure of the slab crust strongly support the dehydration embrittlement hypothesis for the generation of intraslab earthquakes.