著者
岩永 健司
出版者
広島大学
雑誌
中等教育研究紀要 (ISSN:09167919)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.89-98, 1993-03-10

本稿は,社会科「歴史的分野」での「課題学習」は現在または未来を志向し,知識内容を目的ではなく手段ととらえることによりその設定の趣旨に応ずることができる,との仮説に基づく実践からの考察である。この仮説から「歴史的分野」において「国際社会と日本-イギリス産業革命と現代社会-」というテーマで実践を行った。生徒の発表を中心としながら行ったその実践の根拠,実際,ならびに結果に基づきながら社会科「課題学習」について考察した。