著者
間部 志保 岩澤 まり子 緑川 信之
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.75-87, 2011-12-22 (Released:2011-12-22)
参考文献数
15

W3C勧告として公開されたSKOS(Simple Knowledge Organization System)は,既存の知識組織化体系を再構築せずに共有し,ウェブを介してリンクすることを目的とした共通データモデルかつ言語である.しかし,シソーラス等の用語体系への適用に比べ,分類体系への適用に関する論議は十分ではなく,有用性が実証されているとはいいがたい.本稿では,デューイ十進分類法を例として取り上げ,SKOSの字句ラベルに着目し,分類体系の適切な表現方法を検証した.その結果,用語体系と分類体系におけるSKOS概念および字句ラベルの表現方法に差異は認められず,分類体系の基本的な要素の表現にも対応可能であり,既存のいかなる知識組織化体系へも適用の可能性を有していることが明らかになった.
著者
山﨑 むつみ 岩澤 まり子
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-10, 2015-05-27 (Released:2015-05-27)
参考文献数
13

本研究では,リンクリゾルバによる学術文献のナビゲートの精度の向上のための方法を検討した.リンクリゾルバでナビゲートできなかった学術文献のうち,WEB上から入手できた文献を対象として,これらの入手方法と入手源を調査した.その結果,出版元や著者所属機関のページ,ソーシャル・ネットワーキング・サービス等において無料公開された学術文献にナビゲートできない状況が認められた.無料公開されたオープンアクセス文献のナビゲートを確実にするためには,ナビゲートシステムの改善だけではなく,文献がナビゲートされやすいように公開者による対応が必要であることがわかった.当面のナビゲートの問題を解消するためには,サーチエンジンの補完的使用が有効であったが,その時々に応じた利用者支援も必要である.
著者
山﨑 むつみ 岩澤 まり子
出版者
Japan Society for Information and Media Studies
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-10, 2015

本研究では,リンクリゾルバによる学術文献のナビゲートの精度の向上のための方法を検討した.リンクリゾルバでナビゲートできなかった学術文献のうち,WEB上から入手できた文献を対象として,これらの入手方法と入手源を調査した.その結果,出版元や著者所属機関のページ,ソーシャル・ネットワーキング・サービス等において無料公開された学術文献にナビゲートできない状況が認められた.無料公開されたオープンアクセス文献のナビゲートを確実にするためには,ナビゲートシステムの改善だけではなく,文献がナビゲートされやすいように公開者による対応が必要であることがわかった.当面のナビゲートの問題を解消するためには,サーチエンジンの補完的使用が有効であったが,その時々に応じた利用者支援も必要である.
著者
小河 邦雄 岩澤 まり子
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.26-37, 2017-03-22 (Released:2017-03-22)
参考文献数
28

探索調査のためには広い概念でデータベースを検索する場合が多く,大量の検索結果が得られた場合は調査者の過剰な情報負荷となる.本研究では探索的フィルタリングを使用した新しい探索調査の方法を提案する.研究テーマ探索を主題として文献データベースを検索し,得られた文献情報を作成した既知の知識辞書でフィルタリングして低頻度の新奇な情報のみを抽出した.実験では疾病名で文献を検索し,索引情報のフィルタリングで新奇な薬理メカニズムのシーズリストを得た.特に PubMed API を使用した一般語の除去,同義語検出により,大量の情報を半自動的に処理することを可能とした.大量の情報から低頻度で価値のある情報を入手する方法は重要と考える.
著者
岩澤 まり子
巻号頁・発行日
2012

科学研究費補助金研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011