著者
緑川 信之
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.238-243, 2007-05-01

フォークソノミーという用語はフォーク(folkまたはfolks)とタクソノミー(taxonomy)の合成語である。Wikipediaによれば,フォークソノミーは,インターネット上での情報検索の方法論であり,協同的かつ自由に付与されるタブで構成されている。このダグによって,ウェブページやオンライン上の写真,ウェブリンクなどのコンテンツがカテゴリ分けされる。本稿では,フォークソノミーに関するいくつかの論文・記事を分析し,フォークソノミーの新奇性がどこにあるのかを明らかにした。
著者
間部 志保 岩澤 まり子 緑川 信之
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.75-87, 2011-12-22 (Released:2011-12-22)
参考文献数
15

W3C勧告として公開されたSKOS(Simple Knowledge Organization System)は,既存の知識組織化体系を再構築せずに共有し,ウェブを介してリンクすることを目的とした共通データモデルかつ言語である.しかし,シソーラス等の用語体系への適用に比べ,分類体系への適用に関する論議は十分ではなく,有用性が実証されているとはいいがたい.本稿では,デューイ十進分類法を例として取り上げ,SKOSの字句ラベルに着目し,分類体系の適切な表現方法を検証した.その結果,用語体系と分類体系におけるSKOS概念および字句ラベルの表現方法に差異は認められず,分類体系の基本的な要素の表現にも対応可能であり,既存のいかなる知識組織化体系へも適用の可能性を有していることが明らかになった.
著者
逸村 裕 小川 治之 緑川 信之 金子 昌嗣 斎藤 憲一郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.273-279, 1983-06-01

理工学34分分野の雑誌を対象に,引用数,自誌引用率,被引用数,impact factor,decay index,immediacy indexの各引用尺度について調べ,分野ごとに平均を計算した。その結果,以下の点が明らかにされた。 (1)一般に,引用数の多い分野ほど,被引用数も多く,impactfactorの値も高い。応用・複合科学分分野は,被引用数,impact factorがともに低い。(2)decay indexの値は分野による差があまり大きくない。ただし,伝統的な分野よりも,最近発達してきた分野の方が,比較的値が大きい。(3)immediacy indexは,分野による差が大きい。応用・複合科学,および数学,力学などの伝統的な分野で値が低い。
著者
緑川 信之
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.17-31, 2013-03-31

現在のファセット概念の広がりとその要因を探るために,ファセット概念の形成期(19世紀第4四半期から20世紀前半まで)に作成された主要な分類法を調査した。検討した分類法は以下の3種類である;(1)ファセットという用語が初めて導入されたColon Classification(CC),(2)記号が独立要素から成る分類法であるUniversal Decimal Classification(UDC)とBibliographic Classification(BC),(3)単一要素から成る分類法であるDewey Decimal Classification(DDC)とExpansive Classification(EC)。その結果,ある区分特性に基づく区分肢の総体という意味でのファセット概念は,すでにDDCの初期の版から使われていたことを確認した。また,このもともとのファセット概念が,後に,独立した構成要素をもつ記号法,合成,中間見出し,という様々な意味をもつ概念に拡張されていく要因も,CC第3版までに出そろっていたことを明らかにした。
著者
緑川 信之
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.238-243, 2007-05

フォークソノミーという用語はフォーク(folkまたはfolks)とタクソノミー(taxonomy)の合成語である。 Wikipediaによれば,フォークソノミーは,インターネット上での情報検索の方法論であり,協同的かつ自由に付与されるタブで構成されている。このダグによって,ウェブページやオンライン上の写真,ウェブリンクなどのコンテンツがカテゴリ分けされる。本稿では,フォークソノミーに関するいくつかの論文・記事を分析し,フォークソノミーの新奇性がどこにあるのかを明らかにした。The term "folksonomy" is a compoud of the words folk (or folks) and taxonomy. Acording to the Wikipedia, a folksonomy is an Internet-based information retrieval methodology consisting of collaboratively generated, open-ended labels that categorize content such as Web pages, online photographs, and Web links. In this paper, some articles on folksonomy were critically reviewed and the novelty of folksonomy was revealed.
著者
緑川 信之
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.254-259, 2016-06-01 (Released:2016-06-01)

分類といってもその意味するところは多様である。まず2章で分類の全体像を概観した。3章では,分類の最も基本となる区分原理について,血液型の分類,学問分類,生物分類を例にして考察した。4章では,ネットワーク時代における分類を考えるために,オントロジーを分類体系と比較して検討した。その結果,オントロジーにおいても区分原理が基本であることが明らかとなった。このように,分類においてもオントロジーにおいても最も基本となるのが区分原理であるが,区分原理自体については深く検討されて来なかったように思われる。区分原理に焦点をあてた総合的な研究が期待される。
著者
緑川 信之
出版者
特定非営利活動法人 日本医学図書館協会
雑誌
医学図書館 (ISSN:04452429)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.83-91, 1981-06-25 (Released:2011-09-21)
参考文献数
41
被引用文献数
1 1

The methods of citation analysis of scientific journals are reviewed and explained. The methods reviewed are: evaluation of journals, aging of journals, scattering of articles, citation relationship among journals, citation relationship among articles. These methods are able to be applied to library practices of selection, retirement, evaluation of journal collection, user study, and document retrieval.
著者
緑川 信之
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.238-243, 2007-05-01 (Released:2017-05-09)
参考文献数
9

フォークソノミーという用語はフォーク(folkまたはfolks)とタクソノミー(taxonomy)の合成語である。Wikipediaによれば,フォークソノミーは,インターネット上での情報検索の方法論であり,協同的かつ自由に付与されるタブで構成されている。このダグによって,ウェブページやオンライン上の写真,ウェブリンクなどのコンテンツがカテゴリ分けされる。本稿では,フォークソノミーに関するいくつかの論文・記事を分析し,フォークソノミーの新奇性がどこにあるのかを明らかにした。
著者
松村 多美子 DORIBAL T. SIMMONS D. ZHAODONG L. RAHMAN M.D. KANAKAMANI T OPENA M. HUNG T.B. BUDIHARDJO U NETTAVONGS K MILNE L. DINH D.N. TORRIJOS D.E 竹内 比呂也 谷口 祥一 永田 治樹 常磐 繁 内藤 衛亮 原田 勝 小野 欽司 猪瀬 博 LAHIRI A. YEE J. NEES J.M. DORJBAL T NETTAVORGS K NEES T.M. DORJBAL T. KANAKAMARI T 根本 彰 緑川 信之 山田 尚勇 CHEVAPRAPANA O ISMAIL M.S. SHRESTHA K. WIJASURIYA D
出版者
図書館情報大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1994

本研究はアジア・太平洋地域諸国が参加し,ユネスコ総合情報計画/ASTINFOの枠組みにおいて実施する国際共同研究である。これらの諸国は情報インフラストラクチャはもとより経済的発展段階,分化・歴史・社会制度などきわめて多様性にとんでいることから,本研究を効果的に進めて行くために研究分担者が集まり全体的な実施計画並びに方法について討議を行う必要があった。そこで平成6年10月11-14日に図書館情報大学において第1回国際ワークショップを開催した。これには海外から,インドネシア,タイ,フィリピン,ベトナム,オーストラリア,ユネスコ地域アドバイザーが参加し,調査研究の全体計画と方法論を討議し,さらに平成6年度の具体的実施計画を策定した。この結果研究方法としては,1)質問紙による調査を各国の研究分担者を中心とするナショナルチームが実施する。2)質問紙調査データ集計処理は日本チームが行う。3)現地調査は日本からの派遣研究者と当該国の研究分担者及びナショナルチームが共同で実施する。4)このため各国に研究分担者を中心とし,関連情報機関を網羅する組織(ナショナルチーム)を設置する。この研究方法はその後の実施を通じてきわめて有効であることが立証され、成果報告の場においても高く評価された。また,質問紙調査の調査項目についても討議を行い本研究を通じて使用する質問紙(英語)を作成した。平成6年度にはベトナム,インドネシア、フィリピン,タイにおいてそれぞれ研究分担者と共同で主要な情報センター,国立図書館,大学・研究所図書館など中心的な役割をもつ情報機関を対象に訪問調査を実施した。また,情報政策に関連する政府機関で関係者と意見交換を行うことができた。ベトナムでは研究分担者を中心にベトナム研究班を設置し,Information Infrastructure and Servies in Vietnam:Stuational Reportを作成し,わが国の派遣研究者を加えてハノイ市で全国セミナーを開催し,国立情報センター,国立図書館,文書館,通信関係者など情報関係者が集まり活発な討議を行った。平成7年度には8月21-25日に図書館情報大学において,第2回国際ワークショップを開催した。これには海外からバングラデシュ,ニュジーランド,フィジ-,フィリピン,ベトナムが参加した。ここでは1年間の研究実績をレビューし,平成7年度の研究計画について最終討論を行った。また,既にを完了したフィリピンからナショナル シチューション リポートの報告があり,フィジ-,バングラデシュ、ニュージランドからはカントリーレポートの発表が行われた。現地調査はバングラデシュ,フィジ-,ニュージーランド,モンゴルについて実施した。バングラデシュではベトナムと同様にナショナル シチュエ-ショナルレポートがほぼ完成しており,全国セミナーを開催して討議を行った。また,アジア・太平洋地域で情報基盤整備が進んでいるシンガポールについて特にInformation2000の情報政策を中心に調査を行った。平成8年度には,10月8-11日に第3回国際ワークショップを開催し,これまでの各国における調査結果の分析に基づく,クロスカントリー アセスメントリポートの発表と討議を行った。また,3年間の研究実績の評価を行い,本研究の成果を広くアジア・太平洋地域に伝えるために平成9年度に国際シンポジウムを開催することが決議された。本研究の成果の主な点は,-新しい調査研究方法の確立-情報インフラストラクチャの実態と今後の対応をまとめたナショナル リポートの刊行(ベトナク,バングラデシュ,フィリピン,フィジ-などユネスコから出版)-各国の調査結果の分析に基づき地域レベルで考察を加えたクロスカントリー アセスメントリポートの刊行-各国における調査研究能力の開発に貢献-主な出版物・Proceedings of International workshop,11-14 Octoer 1994.ULIS,1994 (SISNAP Report 1)・学術情報ネットワークの基盤構造に関する調査研究-アジア・太平洋地域における- 平成6年度 研究報告 ULIS,1995 (SISNAP Report 2)・Proceedings of the 2rd International workshop,21-25 August 1995.ULIS,1995 (SISNAP Report 3)・Proceedings of the 3rd International workshop,8-11 Octoer 1996.ULIS,1996 (SISNAP Report 4)
著者
緑川 信之
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
図書館学会年報 (ISSN:00409650)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.117-128, 1997-09

ファセット概念には, 多次元構造におけるファセット慨念と階層構造におけるファセット慨念の2つが使われている。どちらも区分原理に対応するものであるという点では共通している。しかし, 多次元構造におけるファセット概念は, ひとつの主題を多面的にとらえるために用いられる。そのため, 区分原理なら何でもよいのではなく, 広い区分原理あるいは基本的な区分原理である方が, この多面的にとらえるという役割に適している。それに対して, 階層構造における区分原理は, ひとつの主題を多面的にとらえるという役割はなく, 一群のまとまりをもった項目という意味しかない。そのため, 階層構造におけるファセット慨念は区分原理と区別がつかない。あえてファセット概念を階層構造に導入する意義はないように思われる。
著者
緑川 信之
出版者
慶應義塾大学
雑誌
Library and information science (ISSN:03734447)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-21, 1997

It is often explained in textbooks that the synthetic expression method (synthesis ofnotation by auxiliary tables or other parts of the schedule) of the Dewey Decimal Classification(DDC) is a device for treating complex subjects. However, such an explanation is wrong andbased upon a confusion of the "synthetic expression method" for notation system with the"analytico-synthetic procedure" for subject structure. The analytico-synthetic procedure is aprocedure for applying division principles to subjects specific to classification systems withmulti-dimensional structure such as Colon Classification. While division principles are to beapplied in due order in the hierarchical structure, they can freely be applied in the multidimensional structure. Therefore, complex subjects can easily be classified and thus bettertreated in the latter structure. Also, it is true that most classification systems with the multidimensional structure have adopted the synthetic expression method for their notation systems. However, the subject structure is in principle nothing to do with the notation system ofa classification system. Any subject, which can be expressed by the synthetic expressionmethod, can also be expressed by the enumerative method. Therefore, the synthetic expressionmethod of the DDC cannot be an effective device for treating complex subjects (as comparedwith the enumerative expression method).