著者
杉崎 幸子 大河原 悦子 峯岸 喜子
出版者
日本生活体験学習学会
雑誌
生活体験学習研究 (ISSN:13461796)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.73-78, 2008-02

食の外部化が進み、中食産業が盛んになった今日、子どもたちの食生活が大きく変化した。台所から子どもたちの姿が消え、自ら食事作りをするチャンスが減少し、食に関した知識を家族から学ぶことが少なくなった。平成17年の食育基本法の制定を受け、食育の大切さが提唱され、いろいろな分野で食に関する体験学習が展開されているが、筆者らは千葉県の郷土料理である太巻き祭りずしを用いた体験学習を、小学生、発育成長期の幼児の母親、親子を対象に12年ほど積極的に実施している。更に障害の有無に関わらず郷土料理を学ぶ権利は平等だという理念に基づき、知的障害を有する人々を対象に3年連続で実施しているのでその内容を報告する。