- 著者
 
          - 
             
             阿河 祐二
             
             今村 博敏
             
             峰晴 陽平
             
             谷 正一
             
             足立 秀光
             
             鳴海 治
             
             坂井 千秋
             
             佐藤 慎祐
             
             浅井 克則
             
             柴田 帝式
             
             森本 貴昭
             
             清水 寛平
             
             坂井 信幸
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - Journal of Neuroendovascular Therapy (ISSN:18824072)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.9, no.5, pp.254-259, 2015 (Released:2015-11-30)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 16
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             2
             
             
          
        
 
        
        
        要旨 【目的】大腿静脈穿刺による経静脈的塞栓術(transvenous embolization; TVE)が困難な海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻(cavernous sinus dural arteriovenous fistula; CSdAVF)に対して,シルビウス静脈を直接穿刺しTVE を行った症例を経験したので報告する.【症例】72 歳,女性.眼球結膜充血の精査でCSdAVF と診断した.主な流出路はシルビウス静脈への逆流であり,右側頭葉に無症候性の脳内出血を認めた.下錐体静脈洞経由など大腿静脈からはアクセスできず,開頭下にシルビウス静脈を留置針で直接穿刺し,術中脳血管撮影を併用してTVE を行い,シャントを閉塞した.【結論】シルビウス静脈への逆流が多く大腿静脈穿刺によるTVE が困難なCSdAVF は,シルビウス静脈の直接穿刺がアプローチルートとして有用であると考えられた.