著者
市川 晃 佐藤 英哉 島田 哲雄 尾脇 志麻子 西村 義孝 福本 一朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.478, pp.105-110, 2001-11-22

輸血後GVHDとは, 輸血血液中の供血者リンパ球が受血者の体細胞を攻撃する輸血による重篤な副作用である.発症すると有効な治療法が存在せず, ほぼ100%が死亡する.そのため予防措置が重要とされ, 現在血液製剤に対する放射線照射によるリンパ球の不活化が行なわれている.しかし, これは高コスト, 照射直後からの血漿中K+イオン濃度の上昇などの問題点が多い.紫外線にもリンパ球を不活化する効果があり, 放射線の代わりに用いることで, それらの問題を改善できると考えられる.紫外線は低エネルギーであることなどの問題があったが, 水銀キセノンランプを使用し高強度紫外線照射をした場合, 高いリンパ球不活化効果を得られることが分かった.そこで本研究では, 血液製剤に対する保存前, または輸血時紫外線照射を目的とした装置開発と, それにともなった照射条件の検討を行なった.
著者
歸山 智治 児玉 直樹 島田 哲雄 福本 一朗
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.1502-1508, 2002-11-20
被引用文献数
8

To examine the possibility of diagnosing Alzheimer-type dementia, we studied this condition using the run length matrix, on head MR images of 29 Alzheimer-type dementia patients (8 men, 21 women 78.7±6.7 years) and healthy elderly controls (10 men, 19 women 72.3±8.7 years). The results showed that differences in GLN (gray level nonuniformity) and RLN (run length nonuniformity) were statistically significant. Furthermore, discriminant analysis based on GLN and RLN showed a rate of sensitivity of 69.0%, specificity 86.2%, and correct classification 77.6%. Although this rate of correct classification is inferior to the planimetric and volumetric methods, run length matrix is only one method of texture analysis. The results of this study indicate the possibility of MR imaging-based diagnosis of Alzheimer-type dementia with texture analysis including a run length matrix.