著者
島田 彌
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工業教育 (ISSN:18839002)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.21-25, 1994-11-30 (Released:2009-04-10)
参考文献数
5
被引用文献数
3 2

多様化する社会の要求に対応するためには,「個―On」―目標の自己設定力―と「調和―Hol」―組織変化への適応力―とを併せ持った「Holon」型技術者の育成が極めて重要である。そのためには,「学習者の状態に合わせて彼らが"学び育つ"ための"素材と刺激の場"とを提供する」"学育"が必要である。
著者
蒲生 容仁 島田 彌
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工業教育 (ISSN:18839002)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.124-131, 1992

近年,企業は技術革新による産業構造・社会構造の急激な変化への対応,および環境保全を始めとする,社会の地球規模での調和と永続への貢献を強く求められている。これに対応するため,各企業とも,高度かつ広範な技術と,広い視野を持った技術者の育成に注力しており,また教育の産学協力のあり方についても,官民共同で検討が進められている。<BR>本稿では,筆者等の企業内教育,および大学での非常勤講師の経験から見た,若者の特徴の把握をべースにして,企業における技術者教育の現状と,とくに技術者の自発的意欲の喚起に注目した今後の課題について記述する。併せて,大学等による技術者教育に対する期待についても述べることにする。