著者
崎原 正志
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構沖縄工業高等専門学校
雑誌
沖縄工業高等専門学校紀要 (ISSN:24352136)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.11-29, 2022-08-31 (Released:2022-10-03)

首里・那覇を例にして、沖縄語の「品詞」および「文の部分」に関して、主に「名詞・動詞・形容詞・副詞」が表す「修飾語」および「規定語」の記述を行う。村木新次郎(2012)『日本語の品詞体系とその周辺』に従えば、品詞は、「文の材料としての単語の語彙=文法的な特徴による分類」であり(p.51)、文の部分とは、「当該の文を構成している要素」で、「1つの単語が文の部分になることもあるが、単語の結合体が文の部分となることもある」(pp.50-51)。これらの定義を基に、鈴木重幸(1972)『日本語文法・形態論』も参照し、これらふたつの先行研究の共通点や相違点などの比較・分析を行いながら、日本語の品詞体系とその周辺、および文の部分について再確認する。また、琉球諸語の品詞体系については、下地理則(2018)『南琉球宮古語伊良部島方言』を参照し、全体の整理を行った後、先述の村木(2012)にしたがって、沖縄語の品詞および文の部分について記述する。
著者
崎原 正志 親川 志奈子 さきはら まさし おやかわ しなこ 総合科学科(masashisakihara@gmail.com) 一般社団法人マッタラーハゲーラキッズクラブ(那覇市放課後児童クラブ)
出版者
沖縄工業高等専門学校
雑誌
沖縄工業高等専門学校紀要 = Bulletin of National Institute of Technology, Okinawa College (ISSN:24352136)
巻号頁・発行日
no.15, pp.9-21, 2021-03-16

本稿では、2012 年から2015 年に沖縄本島中南部を中心に活動していた「くとぅば・すりーじゃ☆にぬふぁぶし」の活動内容等について報告を行い、活動の総括を行う。第1章では、当該団体の概要および設立経緯について説明し、第2章で、実際の活動について詳細に記述する。第3章で会計報告を行い、最後の第4章では、本活動を通じての今後のしまくとぅば普及推進運動への展望および提言を行う。本稿が今後のしまくとぅば普及推進運動に有益な情報となれば幸甚である。