著者
嶺井 正也
出版者
文教大学
雑誌
教育研究所紀要 (ISSN:09189122)
巻号頁・発行日
no.16, pp.33-40, 2007

2009年度から実施される教員免許更新制はあまりに問題に充ちている。そもそも導入を見送った2002年の中央教育審議会答申で指摘されていた問題点についてほとんど解決をしないまま、同じ中央教育審議会が2006年に導入を決定した答申が本制度導入の根拠となっている。さらに同答申で導入理由とされた「社会構造への急激な変化への対応」の必要性と10年ごとの更新という制度とは矛盾する。政治的導入以外の何物でもない。
著者
嶺井 正也
出版者
専修大学教職課程協議会
雑誌
専修大学教職教育研究 (ISSN:24360554)
巻号頁・発行日
no.1, pp.1-10, 2021-02-28

1994年6月にユネスコとスペイン政府がスペインのサラマンカで開催した「特別ニーズ教育世界会議」で採択された「サラマンカ宣言」はインクルーシブ教育を国際的に初めて明示した文書であった。それから25年を経た2019年にはサラマンカ宣言を「遺産」として位置付け、あらためてインクルーシブ教育の重要性を確認する作業が行われた。本論ではその確認作業をフォローしつつ、まず、統合教育からのインクルーシブ教育への転換が明確になったのはサラマンカ会議の前段に行われた1992-93年の地域会議においてであることを明らかにした。次に、近年、社会的包摂とインクルーシブ教育の相互関連が論議されているが、それはどの時点あたりから関連するようになったかを検討した。しかし、この点については結論を得られなかった。