著者
川口 惠子
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.869-876, 2000-03-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1

10代から40代までの月経困難症患者 (器質性月経困難症20例, 機能性月経困難症例36例) に対して, 東洋医学的診断に水基づいて決定された漢方エキスを投与し, 効果判定を2ヵ月後に行った。器質性月経困難症例では著効6例, 有効6例, 無効5例, 脱落3例であった。機能性月経困難症例では著効15例, 有効7例, 無効1例, 脱落13例であった。10代, 20代の若年者では器質性よりも機能性月経困難症が多く, 漢方薬を服用し続けた20例中17例に効果がみられた。30代, 40代になるにつれて器質性月経困難症の占める割合が増加したが, 服用し続けた22例中19例に効果がみられた。漢方療法は服用を続ければ器質性機能性いずれの月経困難症に対しても有効な治療法と言えよう。
著者
川﨑 孝明 中嶋 弘二 川嶋 健太郎 川口 惠子
出版者
学校法人 尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
雑誌
尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編 (ISSN:21875235)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.75-89, 2014-03-31 (Released:2019-02-06)

近年,大学の全入時代に突入し,さまざまな生活課題を抱えた学生に対する支援が急務になっている。そのなかで,本学科では退学防止対策班を組織し,ケースによっては保護者や高校あるいは医療機関との連携を模索しながら寄り添い型支援に取り組んでいる。今後さらにこの支援を進めていくためにも,教員間の共通認識の確立や学生情報に関する連携体制の整備が必要である。