- 著者
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川合 南海子
- 出版者
- 愛知淑徳大学
- 雑誌
- 挑戦的萌芽研究
- 巻号頁・発行日
- 2015-04-01
男性同士の恋愛を描いたマンガや小説を愛好する女性たちがいる。恋愛における女性の存在を回避する彼女らは、自分の女性性や性役割について違和感を抱いているのではないか。腐女子を通して、現代の女性たちが感じている葛藤や抑圧を可視化することが本研究の目的である。20歳前後の女子大学生を対象に、好んで読む小説・マンガのジャンルによって3群に分け、ジェンダー・パーソナリティや性役割観について質問紙調査を行った。その結果、腐女子は伝統的な性役割を肯定する傾向が、腐女子でない女性よりも顕著に低かった。腐女子は、自身の女性性を受容している一方で、女性への通念的な性役割に対しては否定的であることが明らかとなった。