著者
川尻 三重子 葛 崎偉 中田 充 八木 潔 斗納 宏敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.259, pp.7-10, 2002-07-30
参考文献数
11
被引用文献数
8

自動車制御システムは,エンジン制御系,車両制御系,駆動制御系,ボディ制御系等に大別でき,これら制御系の中にはそれぞれ数多くのサブシステムが存在する.従来,これら制御系やサブシステムはほぼ独立して稼動しており,プロセッサを含めた資源の共有は考えられていない.このことは,効率やコストの点で問題となっており,これを解決するためにマルチプロセッサシステムを用いた自動車制御システムが求められている.本論文では,実用的で効率的,かつ安全性の高いマルチプロセッサシステムを用いた自動車制御システムについて述べる.最初に,自動車制御システムの現状をまとめ,次にマルチプロセッサスケジューリングに向けてモデル化を行う.その後,モデルにおけるスケジューリングの手法について考察していく.