著者
福見 稔 赤松 則男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.371, pp.1-8, 1998-10-29

本稿では, 進化的アルゴリズムによりニューラルネットワークの構造を縮小化し, その構造から論理関数を抽出する方法について述べている.本稿で使用する進化的アルゴリズムはランダム探索法であるが, 決定論的変異を含むことにより進化の速度が速くなっている.また, ニューラルネットワーク中間層は, 2値出力を生成するニューロンモデルを採用した場合と通常のシグモイド型出力を生成するニューロンを採用した場合の両方を検討する.そして, この両方のネットワークに対して進化的に構造を獲得する学習を行い, 進化学習の速度と容易さ, 進化学習における条件, 学習後のルール化手法, 抽出されたルール, などの比較を行う.どちらのニューロンモデルを用いても, 菖蒲データの分類において, 100%の識別精度を維持した状態での簡単なルール抽出が可能である事を示す.
著者
斎藤 貴光 柴田 弘 熊谷 貞俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.471, pp.17-22, 1996-01-19
被引用文献数
1

本報告では.原子力プラントのモデル化としてペトリネットを用いた離散事象モデリング法を紹介する.達続変数システムを離散事象システムとしてモデル化する方法は,これまでに数多く提案されているが,定性推論において挙動予測の不完全性(あいまい性や,にせの挙動生成)という問題がある.それを解決するために,これまでは特殊な制約を付け加えるなどの方法がなされてきた.ここで紹介する方法は,一般的な定性推論に特殊な制約を含んだアルゴリズムをペトリネットで表現して定性推論を行なうという方式である.この方式によって正しい挙動ができることを示す.
著者
山田 尚史 愛須 英之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.471, pp.43-48, 2008-01-21
被引用文献数
1

エレベーター群管理制御は乗客へのサービスを効率化するようにかごを割当てることが主な役割である。この効率化を図るためには、(1)現時点のかご割当がサービスヘ与える影響だけを考慮するのではなく、(2)将来までに亘るかご割当がサービスヘ与える影響を考慮する必要がある。この問題(2)に対して、将来までに亘り発生する複数個ホール呼びのかご割当問題を組合せ最適化問題として捉え、Aアルゴリズムを応用した群管理制御方法を提案し、その性能評価を報告する。
著者
日野 滋樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.389, pp.35-40, 2005-11-03

インターネットサービスの内部でグラフアルゴリズムが応用されることが増えているが、その殆どが階層構造など特別なグラフ構造に依存して高速化されたものである。ここでは、特定の構造に依存しない一般グラフ上のアルゴリズムが応用できないかを考える。例題として、ノード間の直接的関係の強さを枝重みで表すグラフにおいて、他ノードを経由して伝搬される関係強度を加味したノード間の関係強度を求める問題を取り上げ、計算方法の簡略化と適用場面を想定した妥当性の関係について考察した。計算対象経路を、起点に近いノードに発する枝優先で選択した有向木を基準として順方向の枝のみを加えた部分グラフ上の経路に絞り込むことで、一般グラフを対象とするアルゴリズムが伴いやすい組み合わせ爆発を抑止しつつ、関係強度のランキングを提示する。隣接相手が少ないノードを起点とするとき、全経路を計算したときとほぼ同じ結果を得た。これをネット上の人間関係や企業間の依存関係のモデルに当てはめると妥当な結果になる。
著者
福永 富之 葛 崎偉 中田 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.404, pp.59-64, 2004-10-28

より安全なネットワーク・コミュニケーションを行なうために、ペトリネットに基づいて多段的暗号化を行う公関鍵暗号MEPKCが提案されている。従来の公開鍵暗号と異なり、MEPKCは鍵生成器を公開し、その鍵生成器より生成される複数の暗号化鍵は、平文を暗号文に段階毎に暗号化することに用いられる。MEPKCでは、ペトリネットを鍵生成器とし、また初等T-invariantを暗号化鍵としている。本論文では、MEPKCの暗号化鍵を生成する方法を開発するために、線形計画法を適用して全ての初等T-invariantを計算する方法について議論する。
著者
高橋 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.284, pp.25-30, 2010-11-11
参考文献数
14

Ford and Fulkersonのラベリング法(labeling method)はネットワークの最大フローを求める古典的アルゴリズムである.このアルゴリズムは,ネットワークの辺容量がすべて整数(有理数)の場合に停止性が保証されるが,ネットワークが無理数容量の辺を持つ場合,フロー増加パスの選び方によっては終了しないことがある.現在までに,そのようなネットワークの例が幾つか示されているが,いずれも無理数容量の辺の容量は特定の値であった.本報告では,最簡かつ最小であり,さらに無理数の容量の値が任意であるようなネットワークを与える.この例は実数値容量ネットワークの多くがフロー増加の無限系列を持つことを示唆する.
著者
川尻 三重子 葛 崎偉 中田 充 八木 潔 斗納 宏敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.259, pp.7-10, 2002-07-30
参考文献数
11
被引用文献数
8

自動車制御システムは,エンジン制御系,車両制御系,駆動制御系,ボディ制御系等に大別でき,これら制御系の中にはそれぞれ数多くのサブシステムが存在する.従来,これら制御系やサブシステムはほぼ独立して稼動しており,プロセッサを含めた資源の共有は考えられていない.このことは,効率やコストの点で問題となっており,これを解決するためにマルチプロセッサシステムを用いた自動車制御システムが求められている.本論文では,実用的で効率的,かつ安全性の高いマルチプロセッサシステムを用いた自動車制御システムについて述べる.最初に,自動車制御システムの現状をまとめ,次にマルチプロセッサスケジューリングに向けてモデル化を行う.その後,モデルにおけるスケジューリングの手法について考察していく.
著者
高田 真樹 松本 忠 茂呂 征一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.89, pp.61-68, 2001-05-18
被引用文献数
4

P/Tペトリネットの状態方程式Ax=b (A∈Z^<m×n>, b∈Z^<m×1>)の任意の非負整数非同次解は,generator, (u_i, ν_i)を用いて表すことができる(χ=Σα_iu_i+Σβ_jν_j). generator, (u_i, ν_i)を求める際の計算複雑度によって7つのレベルに分けられる. 特に, レベル6において極小T-インバリアントの非負整数重みつき一次結合と非負整数特解1個(ただし, 一般に複数個存在する)の和で表される. これは最も簡単な形式であり, 可到達問題を考える上で最も有用であると思われる. そこで, これらのgenerator (極小T-インバリアントu_i∈U_6と非負整数特解ν_j∈V_6)を効率的求めることが望まれる. 本論文では, レベル2のAx=0^<m×1>に対するgeneratorU_2 (拡大接続行列の整数基底)からレベル6のAx=bに対するgenerator (U_6, V_6)を同時に導出する方法を示している.
著者
中本 幸一 藪内 健二 尾崎 辰典 原 央哉 岸田 貴成 阿部 一晴 北村 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.367, pp.37-42, 2010-01-14

車載システムやプロセス制御システムなど分散組込みシステムの規模と複雑さが増加している.さらにより環境に配慮した,もしくは安全な制御のために数多くのセンサーデータからデータが収集されネットワークを介してコンピュータに送られる.こうしたシステムを高品質,高生産性で開発するために,筆者らは仮想的なソフトウェア実行環境を開発している.この環境では,多くのCPUシミュレータやデバイスシミュレータを統合し,ネットワークワイドなシミュレーション機能を提供する.本報告では,本仮想実行環境の中でCPUシミュレータ,通信ミドルウェア,ハイブリッドなソフトウェア実行環境について現状を報告する.
著者
堀本 浩 猪股 俊光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.97, no.507, pp.21-28, 1998-01-23

本研究ではペトリネットと線形論理の対応関係について考察し, ペトリネットの解析・設計を行うための直観主義的線形論理ILL^*ならびに両者の間の変換規則を定めた. その結果, ペトリネットにおける可達問題が, ILL^*のもとではある論理式が証明可能性の問題と同値であることが示された. また, 対象とする並列システムの仕様をILL^*の論理式で与えたとき, それに基づきながらペトリネットを構成する方法を考案した.
著者
ヴァルディヴィエルソ アレックス 宮本 俊幸 熊谷 貞俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.471, pp.7-12, 2008-01-21
被引用文献数
1

MCEシステムにはかご同士の衝突を回避する必要性など,さまざまな制約があるため,従来のエレベーターの群管理制御法を単純にMCEに適用することができない.従って,MCE特有の制約を考慮しつつ効率的な乗り場呼びの割り当てを実現する群管理制御手法の開発が必要である.本研究では,MCEの最適な乗り場呼びの割当を実現するために,スケジュール完了時間の最適化手法とパーキング戦略から構成されるアルゴリズムを提案する.提案するアロゴリズムの性能は主にスケジュール完了時間の最適化,衝突可能性の評価,及びパーキング戦略の3つの要因に依存する.シミュレーション結果により,最大の影響を与えるのは衝突可能性の評価であるとわかった.さらに,ゾーニングアルゴリズムとの比較を行い,アップピーク,ダウンピーク,及び特定集中階の交通パターンには提案するアルゴリズムの性能の方が良いと確認できた.
著者
工藤 天志 正野 隆文 棟安 実治 花田 良子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.284, pp.37-40, 2010-11-11
被引用文献数
1

携帯電話を用いた印刷画像からの情報検出が注目されている.本稿では,携帯電話で画像を撮影する際に起こるレンズ歪みの補正法の改善について述べる.従来手法では,あらかじめ決められた範囲の離散値を歪み係数の候補として,各値に対する回帰直線の誤差を求めて歪み係数を決定していたが,多数の候補点について探索を行うため処理に時間がかかっていた.そこで,歪み係数の推定に黄金分割による直接探査法を用いることで,処理速度の向上を図る.また,歪み係数の推定を高速化できたため,より歪み係数の推定精度を向上するため,補正に利用する辺を従来手法の上辺,左辺のみから,すべての辺を考慮する手法を提案する.
著者
松林 昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.460, pp.69-76, 2001-11-19

グラフを最小点数の矩形格子にレイアウトする問題は, コンパクトなVLSIレイアウトを構成する問題や, 格子ネットワークを相互結合網として有する並列計算機システム上で効率的に計算を行なう問題の基本的な定式化であり, 盛んに研究されている.小文では, マンハッタンルーティングモデルと辺非共有ルーティングモデルの下で、任意の2分木Tに対してTをレイアウトできる格子の最小の幅をkとするとき, 点数O(k+α/1+αN), 幅k+αの格子にTを多項式時間でレイアウトできることを示す.ただし, αは0&lnE;α&lnE;√<N>なる任意の整数である.さらに, 与えられたグラフGと整数a, kに対して, Gが点数a, 幅kの格子にレイアウト可能か否かを判定する問題は, マンハッタンモデルの下ではGを木に制限してもNP完全であり, 辺非共有モデルの下ではGを最大次数3以下の閉路を含まないグラフに制限し, かつkを3以上の任意の定数に固定してもNP完全であることを示す.
著者
李 晨 葛 崎偉 中田 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.406, pp.23-28, 2003-10-31

本論文は、2プロセッサを用いてプログラムネットを実行する際のスケジューリングに関する新しい手法を提案する。対象のプログラムネットは有向閉路を持たないSWITCH-lessプログラムネットであり、用いられる優先リストは静的と動的なリストが混在する混合型のものである。本論文では、まず従来の優先リストの不備な点を指摘した上、新しい優先リストを提案する。次に、新しい優先リストに関する諸性質を述べた後、この優先リストが2入力AND-nodeを持たないプログラムネットに対して最適なスケジュールの生成ができることを示す。最後に、例を用いて従来の優先リストとの比較を行ない、提案の優先リストが一般のプログラムネットに対して従来の優先リストより短いスケジュールの生成ができることを示す。
著者
葛 崎偉 吉岡 尚美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.371, pp.17-24, 1998-10-29

本論文は、2プロセッサを用いてプログラムネットを実行する際のスケジューリング手法を設計する。対象のプログラムネットは有向閉路を持たなくSWITCH-lessプログラムネットであり、用いられる優先リストは静的と動的なリストが混在する混合型のものである。本論文では、まず個々のAND-nodeが高々一つの入力枝しか持たないプログラムネットに対し、そのスケジュールが最適となるような優先リストL^*を提案する。次に、L^*を拡張し一般のプログラムネットに対応した優先リストL^<**>を設計する。最後に、遺伝的アルゴリズムを用いてL^<**>で生成されたスケジュールの性能検証を行い、そのスケジュールが最適に近いものであることを示す。
著者
葛 崎偉 吉岡 尚美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.220, pp.47-54, 1998-07-28
被引用文献数
1

本論文は、2プロセッサを用いてリストトケジューリングを行なったときのプログラムネットの挙動を調べる。対象のプログラムネットは有向閉路を持たなくSWITCH-lessであり、さらに個々のAND-nodeが高々一つの入力技しか持たないものとする。優先リストは静的と動的なリストが混在する混合型のものである。本論文では、まず実行中のプログラムネットの状態を解析し、(i)それぞれのノードの優先順位、(ii)最優先ノードの入力トークン数および(iii)最優先ノードの数に関する性質を求める。そして、これらの性質を利用して、混合型優先リストによって得られたスケジュールが最適となるための一つの重要な定理を証明する。最後に、プログラムネットの挙動を解明するためのネット構造性質を与える。
著者
養畑 裕紀 大塚 隆史 葛 崎偉 中田 充 斗納 宏敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.502, pp.7-12, 2007-01-19
被引用文献数
3

本論文は,実行時間が任意でデッドラインを持たないタスクグラフDAG (Directed Acyclic Graph)を対象とし,タスクの実行が中断できないことを前提とした,マルチプロセッサスケジューリング手法を提案する.提案する手法では,基本的にCP(クリティカルパス)法を用いるが,実行可能なタスク数が少なくなった場合は,実行可能なタスクを増やすことを基準に実行タスクを選択する.その際,実行が完了していないタスクに対応する部分グラフの予想実行完了時間が,そのクリティカルパスの長さより長くなることをチェックする機構を提案する.
著者
養畑 裕紀 葛 崎偉 中田 充 斗納 宏敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.180, pp.13-18, 2006-07-19
被引用文献数
3

本論文は,実行時間が任意でデッドラインを持たないタスクグラフDAG(Directed Acyclic Graph)を対象とした中断のできないマルチプロセッサスケジューリング手法を提案する.まず,全ての子孫の実行時間を考慮したクリティカルタイムという概念を導入する.次に,クリティカルタイムと直接後続ノードの数を重視した静的優先リストを用いたCT/MISF法を提案する.その後,CT/MISF法を改善するために,クリティカルタイムを修正したCTΔ/MISF法を提案する.さらに,クリティカルパスと修正したクリティカルタイムのそれぞれを重視した二つの静的優先リストを作成し,これらを動的に切り替えるCP/CT-Switching法を提案する.最後に,提案した手法に基づいたシミュレーション実験を行い,これらの手法の性能評価を行う.
著者
尾崎 敦夫 松下 和隆 白石 將 渡部 修介 古市 昌一 佐藤 裕幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.118, pp.13-18, 2007-06-21

本論文では,移動体が道路網上を移動する道路交通シミュレーションを取り上げ,模擬結果を変えずに移動体間の同期及び模擬コストを低減し実行性能向上を図る,道路交通向け動的タイムステップ制御方式を提案する.本方式を災害シミュレータの代表例であるロボカップレスキューの道路交通サブシミュレータへ適用した結果,酷い渋滞状態がなければ従来方式の約2〜3倍の性能向上が実現できることが確認できた.