著者
吉川 仁 川田 朋和 西村 直志
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第56回理論応用力学講演会
巻号頁・発行日
pp.279, 2007 (Released:2007-07-18)

レーザ超音波非破壊試験において、対象物の表面で計測される速度波形データ を用いて表面クラックを決定する。はじめに、パルスレーザにより対象物内部 に励起された弾性波動場を計測波形データから復元する。次に、復元されたレー ザ励起弾性波動場を表面クラックへの入射波とし、表面クラックによる散乱波 動場を時間域境界積分方程式法を用いて数値的に求める。表面クラック近くの 対象物表面にてレーザ計測された速度波形データと対応する数値解との比較を行い、 表面クラックの位置やサイズを決定する。本報では、提案手法により表面クラッ クの位置、サイズが、高い精度で決定できる事を示す。