著者
吉川 仁 西村 直志
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第55回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.221, 2006 (Released:2006-03-25)

レーザ超音波試験において、超音波の励起に用いられるパルスレーザの特性を明らかにする。パルスレーザにより励起される弾性波動場を、熱弾性方程式に支配される初期値境界値問題を解き求める。アルミニウム供試体の表面における法線方向の粒子速度を数値的に求め、数値解とレーザ干渉計により計測された実験値を比較し、供試体に吸収された熱エネルギー量とパルスレーザの強度分布を決定する。また、境界積分方程式法による数値解析を行い、クラック等の散乱体が存在する領域における、パルスレーザにより励起される弾性波動場を数値的に表現できる事を示す。
著者
吉川 仁 川田 朋和 西村 直志
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第56回理論応用力学講演会
巻号頁・発行日
pp.279, 2007 (Released:2007-07-18)

レーザ超音波非破壊試験において、対象物の表面で計測される速度波形データ を用いて表面クラックを決定する。はじめに、パルスレーザにより対象物内部 に励起された弾性波動場を計測波形データから復元する。次に、復元されたレー ザ励起弾性波動場を表面クラックへの入射波とし、表面クラックによる散乱波 動場を時間域境界積分方程式法を用いて数値的に求める。表面クラック近くの 対象物表面にてレーザ計測された速度波形データと対応する数値解との比較を行い、 表面クラックの位置やサイズを決定する。本報では、提案手法により表面クラッ クの位置、サイズが、高い精度で決定できる事を示す。