- 著者
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吉田 毅
工藤 保子
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.70, pp.36_1, 2019
<p> 東京2020オリンピック・パラリンピック(オリ・パラ)の開催を契機として、さまざまなレガシーの創造が模索されている。学校教育との関わりから言えば、オリ・パラ教育が多様なアクターによって推し進められている。</p><p> 例えば、東京都教育委員会は、育成すべき人間像、教育のレガシーを定め、基本的枠組みとして4つのテーマと、4つのアクションを組み合わせた多様な取り組みから、重点的に育成すべき5つの資質を掲げ、教育を展開している。</p><p> 一方で、ほぼ全ての幼稚園、学校を網羅することもあり、多様な価値観を含み込むオリ・パラについて、一方的、かつ固定化された価値の押しつけにつながるのではないかという懸念もある。また、そのような教育が行われる社会的意義については十分議論されているとは言いがたい。そこで、本シンポジウムでは、オリ・パラ教育の現状について実践例を検討しながら、その社会的意義や課題、向かうべき方向性について体育社会学の観点から議論したい。</p>