著者
市川 公一 小野沢 忠仁 小林 良子 棚橋 佳子 豊田 雄司 豊田 恭子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.704-709, 1998-12-01

Yahoo!Japanへのインタビュー。検索エンジンとして著名なYahoo!のカテゴリーとリンクのしくみについて解説した。Yahoo!の特徴はサーファーと呼ばれる担当者の評価により厳選されたサイトが提供されることにある。Yahoo!でのカテゴリーはゆるやかなグルーピングであり個々のサイトのリンクはカテゴリーリンクによってより有効に導かれるよう意図されている。それぞれの検索エンジンの特徴を理解し, 目的により使い分けることが情報収集のこつと言える。Yahoo!は今後検索エンジンとしての役割だけでなく, より能動的な情報提供者として, 情報がどこにあるかを紹介するメディアとなることを目指している。
著者
内藤 祐子 市川 公一 竹中 敏文 松本 高明
出版者
国士舘大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

唾液は日常において被検者に苦痛や侵襲を与えずに試料を採取できる利点がある。したがって、各種疾患のスクリーニングや診断の指標として唾液のモニタリングの有用性について基礎的検討を加えた。1.心理的ストレスと肉体的ストレスの及ぼす影響を唾液物質でスクリーニングする:(1)1日に30kmを走行するハードトレーニングを実施した合宿前後の唾液中のsIgAの変化量と合宿後のPOMS検査による活気度得点との間には有意な正の相関関係(p<0.05)が観察されたが,試合前後による変化量には違いはなかった。(2)試合前後の唾液クロモグラニンAの変化量と試合後の活気度得点との間に有意な負の相関関係(p<0.05)が認められたが,肉体的ストレスである合宿前後での変化量に関しての相関は認められなかった。(3)これより唾液中のsIgAの変化量の増加にともなって合宿後の活気度得点が増加していることからハードトレーニングで身体的に疲労している場合でも精神的に充実しているものはsIgA濃度も高値を示すが,心身ともに疲れきったものはsIgA濃度も減少し,易感染しやすいと考えられる。また,試合後の活気度得点とクロモグラニンAの変化量の関係から,試合による肉体的疲労よりも試合結果のダメージによる心理的ストレスの度合いが試合翌日後の活気に影響を与えていると考えられる。2.唾液ストレスホルモン物質の違い:90%VO2maxの激運動後では唾液抗菌物質であるリゾチームと唾液コルチゾールの分泌量に変化が見られたが,その動向は唾液クロモグラニンAの変化とはかならずしも同一ではなかった。この点についてはさらに検討を加えている。3.唾液カルシウム濃度:運動選手の骨密度と血液や尿中のカルシウム濃度に関しては有意な相関関係がなかったが,唾液カルシウム濃度と骨密度の間には有意な相関関係がえられた。したがって,唾液カルシウム濃度を骨粗鬆症のスクリーニング値とする可能性が示唆された。