著者
市川 公一 小野沢 忠仁 小林 良子 棚橋 佳子 豊田 雄司 豊田 恭子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.704-709, 1998-12-01

Yahoo!Japanへのインタビュー。検索エンジンとして著名なYahoo!のカテゴリーとリンクのしくみについて解説した。Yahoo!の特徴はサーファーと呼ばれる担当者の評価により厳選されたサイトが提供されることにある。Yahoo!でのカテゴリーはゆるやかなグルーピングであり個々のサイトのリンクはカテゴリーリンクによってより有効に導かれるよう意図されている。それぞれの検索エンジンの特徴を理解し, 目的により使い分けることが情報収集のこつと言える。Yahoo!は今後検索エンジンとしての役割だけでなく, より能動的な情報提供者として, 情報がどこにあるかを紹介するメディアとなることを目指している。
著者
棚橋 佳子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.25-29, 2018

<p>本稿ではユージーン・ガーフィールド博士の追悼行事の一環として昨年9月15日-16日2日間にわたり米国フィラデルフィアにて行われたシンポジウム "Commemoration and Celebration of the life of Eugene Garfield 1925-2017"について報告する。シンポジウムで登壇者のスピーチに共通していたのは,ガーフィールド博士の創造力,チャレンジ精神,そしてアイデアに対して決して諦めない心が彼の成功を導いたと強調されていたことである。加えてガーフィールド博士が来日した1970年代80年代の旧本誌での引用分析に関する論文を紹介し,ガーフィールド博士と日本の接点を概観する。</p>
著者
棚橋 佳子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.344-348, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)

機械学習や深層学習等のAI技術を取り入れて,データベース提供サービスを充実させることは,コンテンツ業界において,スタンダードになりつつある。本稿ではAI技術が高品質のコンテンツと融合することで見られる変化を,コンテンツ・プロバイダーの立場から考察する。ユーザの関わりや観点からAI技術とコンテンツの融合がもたらすインパクトを3つのパターンに分けた:1)製品やサービスの中にAI技術を組み込むことによる“製品+AI技術組み込み型”,2)コンテンツの製作過程にAI技術を組み込む“AI技術間接享受型”,3)ユーザとコンテンツ・プロバイダーが協働でAI技術を駆使し業務改善を実現する“AI駆動・個別構築型”。本稿では,これらの事例を概観する。
著者
棚橋 佳子 褚 冲 澤谷 弾
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第17回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.49-53, 2020 (Released:2020-06-19)

本研究では、基本特許数、成功率、グローバル率、影響度の4つの指標に基づいて、9年間にわたり世界のトップ100機関を毎年特定しているDerwent Top 100 Global Innovatorの各年の結果をまとめ、2014年―2020年の7年の経年変化を調査した。Top 100に入るには、出願者全体の中で、4つの指標がどの指標においてもバランスよく良い位置を占めることが要求される。9年間のTop100の総合点は上昇続け、特許数とグローバル性で抜きんでていた大企業も、出願すべき特許を厳選し、影響力を与える特許を出すこと、特許のエコシステムを牽引することが要求されるつつある。9年間における100社選出は日米の企業が拮抗する中、2国で70%を占めてきた。しかしながら、出願者数や特許数そのものが増加し続ける中、4つの指標の重みが変わってきた。トップの情勢が変わりつつあることを2020年のレポートで考察する。
著者
棚橋 佳子 辻 幸子 野村 紀匡
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.535-541, 2019-11-01 (Released:2019-11-01)

日本の学協会ジャーナル出版について,現状分析を行った結果を紹介する。ジャーナルインパクトファクターを取得している日本のジャーナル数は,中国・韓国より多い。トップジャーナルに限ると中国がより多く,また韓国も近年存在感を増している。日本のトップジャーナル出版では比較的小規模の学協会が健闘している。またそのトップジャーナルの大半を,大手出版社が出版している。日本のジャーナルの課題は世界に向けての発信力であり,編集面・技術面で改善が必要なジャーナルもある。学協会の会員数減少,商業誌との競争等厳しい環境において注目度を上げているジャーナルも存在し,その国際的なプレゼンス向上への取組は参考になる。
著者
棚橋 佳子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.25-29, 2018-01-01 (Released:2018-01-01)

本稿ではユージーン・ガーフィールド博士の追悼行事の一環として昨年9月15日-16日2日間にわたり米国フィラデルフィアにて行われたシンポジウム “Commemoration and Celebration of the life of Eugene Garfield 1925-2017”について報告する。シンポジウムで登壇者のスピーチに共通していたのは,ガーフィールド博士の創造力,チャレンジ精神,そしてアイデアに対して決して諦めない心が彼の成功を導いたと強調されていたことである。加えてガーフィールド博士が来日した1970年代80年代の旧本誌での引用分析に関する論文を紹介し,ガーフィールド博士と日本の接点を概観する。
著者
棚橋 佳子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.297-300, 2000-05-01
被引用文献数
1

学術的な研究指向のWebのホームページを集めて体系化しようとする試みの中で生じた問題点と, その経験の中から産み出された評価基準について解説する。ISI社のWebのサイトを選択する基準は学術誌の厳選基準に準ずるものに加え, Webの情報であるがために考慮する8項目をあげている。学術誌の発展と同様, 価値あるWebのサイトも淘汰され, 重要サイトが確立されていく過程において確実に信頼できるWebサイトへの二次情報の成長も望まれている。