著者
平井 伸幸 五十嵐 浩也
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.112, 2015 (Released:2015-06-11)

音楽のライブコンサートの魅力の1 つに大音量の重低音による振動が考えられる。この研究の目的はどのような場所でも音響的な制約に縛られることなく、また遠く離れた場所でも低音によるライブコンサートの臨場感を味わうことができる「リモートライブ」用に低音を身体に入力するウェアラブルデバイスを制作するため、人間の上半身の周波数毎の低音の振動感度と振動伝播範囲のデータを得、振動の入力に適した部位を特定することを目的としている。実験では上半身の複数の点においての振動感度を3 つの周波数で測定を行った。それと同時に振動が伝播した範囲がインタビューによって報告された。実験から、4 点の測定点において振動感度が高かったことや振動の伝播が周波数に依存する傾向があることが確認された。