著者
平山 幹生
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.326-329, 2008-02-10

ポイント ●見逃しやすいしびれをきたす代表的疾患がある. ●しびれをきたす稀な病気:急性間欠性ポルフィリン症,Lyme病などがある. ●日常的に遭遇する疾患:胸郭出口症候群,過換気症候群などがある. ●最近注目されている疾患:新変異型Creutzfeldt-Jacob病,線維筋痛症などがある. ●心因性しびれの特徴を理解しておくとよい.
著者
平山 幹生 武藤 多津郎 中崎 繁明 郡 大裕 藤木 典生 中尾 直樹
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.1736-1737, 1988-11-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
10

症例は不明の発熱,頸部リンパ節腫大, LDHの高値を認めた男性で,リンパ節生検の結果,亜急性壊死性リンパ節炎と診断された.経過中の血清gamma-interferon値が6U/mlと高値を示した.本症における不明の発熱の原因および病態にgamma-interferonが関与している可能性が推定された.
著者
辻田 誠 押谷 創 杉山 豊 三村 哲史 浅野 靖之 成瀬 友彦 平山 幹生 渡邊 有三
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.403-408, 2009-05-28 (Released:2009-08-11)
参考文献数
12

ギラン・バレー症候群(以下GBS)は,急速に進行する四肢筋力低下を主症状とするニューロパチーである.一般的にGBSの治療については,単純全血漿交換(以下PE)や免疫グロブリン大量療法(以下IVIg,400mg/kg/日×5日間)が推奨されており,その効果は同等とされている.しかし,維持透析患者に合併する症例数は少なく治療方針についても一定の見解が得られていない.われわれは,GBSと診断された維持透析患者4症例を経験した.2症例に対しては,第一選択で施行したIVIgで効果がなく,PEを施行したところ,施行直後より筋力の改善を認めた.残りの2症例ではPEを第一選択とした.4症例ともにPE施行後順調な経過をたどった.維持透析患者のGBSの治療にはIVIgよりPEが有効であると考えられる.
著者
平山 幹生
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.338-342, 2016 (Released:2016-11-10)
参考文献数
7

I present the patients with misdiagnosis that I encountered for those 40 years of practice of neurology. Misdiagnosis is named diagnostic error, or diagnostic delay. The causes are classified, 1. non–fault error (unreliable information from patients, asymptomatic development of comorbid disease), 2. system–related error (inefficient processes, failed teamwork and communication of necessary information and skills), 3. cognitive error (faulty knowledge, faulty collection of information, faulty integration). Through the experience of pitfalls with misdiagnosis, both young and mid-level neurologists learn from patients, and cultivate useful skills in the practice of neurology.