著者
平田 邦男
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.291-294, 1989

本論説は1990年8月6日に東海大学湘南校舎で開催された第7回物理教育研究大会における講演『物理カリキュラム研究のすすめ』を編集部の依頼により要約したものである。高校物理教育の危機は教育現場の荒廃とは無縁ではないこと,高校物理カリキュラム研究の視点として,構成主義者的学習論の重視,数式物理の追放,文系志望者のための物理カリキュラムのあり方の3点を挙げたこと,および次期学習指導要領の改訂に向けての準備について述べた。