著者
城島 博宣 白河 桃子 幸田 達郎 城 佳子
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.149-158, 2012-03

近年の日本における社会問題の一つに少子化の問題がある。少子化の一因として、女性の非婚化や晩婚化の問題がしばしば取り上げられる。女性の非婚化や晩婚化が進んでいる背景には、女性のライフスタイルが多様化した事が考えられる。 そこで本研究では、女性から結婚観やジェンダー観、職業観に関してアンケート調査を行い、女性の結婚観や職業観、そこにズレが生じているかを調査することを目的とした。その結果、本研究の調査対象となった28%の女子大学生が、結婚観や職業観の間にズレが生じている事が明らかになった。また、本研究の調査対象となった女子大学生の望むライフコースは、ゆるく働き続けつつ、早期に結婚し、出産するということ、もしくは子育て期間中は一時的に家庭に入り、子育て後にパートなどで復帰するという事が明らかになった。今後はさらに多くの大学や学年において調査を行い、検討を進めていく必要があるだろう。