著者
角田 巖 佐藤 崇
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-9, 2005-03
著者
井上 清子
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.183-194, 2014-03

大学生100名(男女各50名)、社会人90名(男女各45名)を対象に、同一人物(大学生女性)の微笑み顔(口を開けない笑い)・笑い顔(口を開けての笑い)・真顔・しかめ顔(眉間にしわを寄せた顔)の4種類の顔写真を呈示し、写真に抱く印象8項目について5段階で回答してもらい、各表情がどのような印象を与えるのか、また受け手の性別や年齢の違いによって抱く印象にも違いが見られるのかについて調べた。大学生・社会人とも、「笑い顔」「微笑み」などの笑顔からは、明るく親しみやすく親切な印象を受ける者が多く、笑顔が初対面の相手に好印象を与えることがわかった。一方、「しかめ顔」からは、暗く親しみづらく不親切な悪い印象を受けることがわかった。学生と社会人とでは、「しかめ顔」に対して学生の方が敏感で悪い印象を持つ者が多かった。性差では、大学生では、男性より女性の方が「笑い顔」により好感を持ち、社会人では「しかめ顔」に対して女性の方が悪い印象を持つ者が多かった。
著者
城島 博宣 白河 桃子 幸田 達郎 城 佳子
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.149-158, 2012-03

近年の日本における社会問題の一つに少子化の問題がある。少子化の一因として、女性の非婚化や晩婚化の問題がしばしば取り上げられる。女性の非婚化や晩婚化が進んでいる背景には、女性のライフスタイルが多様化した事が考えられる。 そこで本研究では、女性から結婚観やジェンダー観、職業観に関してアンケート調査を行い、女性の結婚観や職業観、そこにズレが生じているかを調査することを目的とした。その結果、本研究の調査対象となった28%の女子大学生が、結婚観や職業観の間にズレが生じている事が明らかになった。また、本研究の調査対象となった女子大学生の望むライフコースは、ゆるく働き続けつつ、早期に結婚し、出産するということ、もしくは子育て期間中は一時的に家庭に入り、子育て後にパートなどで復帰するという事が明らかになった。今後はさらに多くの大学や学年において調査を行い、検討を進めていく必要があるだろう。
著者
杉山 匡
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.77-87, 2015-03

本研究は、大学生が学生生活を過ごすキャンパスの立地環境の違いが、彼らの浮気に対する態度にどのように影響しているのかについて検討することを目的とした。浮気に対する態度尺度を作成し、文教大学越谷キャンパスに通学する学生と東京都心にキャンパスを構える大学に通学する学生を対象とした調査を実施した。その結果、両大学の学生は、いずれも浮気に対してやや否定的な態度であることが示された。しかし、文教大学より都心の大学の学生の方が浮気に対する否定的態度が弱く、東京都心の大学の男子学生においてその傾向が顕著であることが示された。キャンパス立地環境が娯楽の多様性や生活スタイルなどの違いを生じさせ、それが浮気に対する態度に影響を及ぼしている可能性が示唆された。多様な価値観と接触する機会が郊外と比べて相対的に多い都市部の環境への適応を通じて、都市部のキャンパスに通学する学生は、様々な価値観に対する社会的寛容性を獲得しているものと推測された。
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
no.22, pp.155-168, 2000-03
著者
中村 博一
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.47-59, 2013-03

消防団は郷土愛護をかかげる義勇の組織とされ、地域防災の要となるボランティアリーダーと認識されている。本稿はある消防団の民族誌的報告であり、10年あまりにわたる参与観察をもとに断片的な語りや記憶をつなぐ試みである。消防団をめぐる4つの「間」から、現代の消防団の位相を浮かび上がらせようとする。地域の期待に応えられない制度的な矛盾や日本社会の変貌が団員の負担を増やす現状を描き出す。