著者
庄 熇亮 加藤 千恵子 土田 賢省
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.34, no.133, pp.2-7, 2014 (Released:2015-04-01)
参考文献数
5
被引用文献数
1

本研究では、大量で複雑な心理データを見やすくすることを目的とする。これまで、Webカウンセリングシステムの構築を行ってきている.その中でカウンセラーの支援として,カウンセリング履歴データを分かりやすく提示することが有用な支援機能となりうると判断した.また,個人のパーソナリティに関する情報もカウンセリングに役立つ情報であり,各種性格検査の結果を提示することも有用な支援機能と考えられる.しかし,これらのデータを単に数字の羅列のような形式で提示しただけでは,クライアントの特徴・状況を即座にカウンセラーが抽出することは非常に困難である.そこで,このような心理データを3Dグラフで可視化する手法を提案した.3Dグラフ表示はProcessingプロジェクトを用いて螺旋形状の表示を実現している.本3D螺旋表示をWebカウンセリング時の相談内容に関するデータ,各種性格検査(GHQ28,S−H式レジリエンス,内田クレペリン検査)のデータを応用した.