著者
林 秀紀 櫛 勝彦 志水 瞭斗
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1_64-1_69, 2020

木の玩具には様々な教育的な効果があると言われている。幼児の保護者や保育士への調査では、木には、「やさしさ」「温かみ」「心地よさ」があると言うような意見が多く寄せられ、情操教育としての効果が示唆されている。筆者らのこれまでの研究成果においても、木の玩具は子どもの身体能力や知的能力の成長を促す教育効果が実証された。しかし、発達段階において獲得する能力と玩具との関係性についてさらに明らかにする必要があった。そこで、(有)レインディアのおもちゃファイルを調査分析し、「子どもの成長に効果的な遊びと木育玩具の年齢別対応表」を作成した。これをデザインガイドとして木育玩具をプロトタイピングした結果、対象のユーザ像が明確になり、要件定義やデザイン評価が容易になった。この他、初めて木の玩具をデザインする学生らにも、子どもの教育効果を考えたデザイン提案がし易くなるという効果が見られた(図1)。