著者
若松 潤 志田 晃一郎 藤川 英司 山田 新一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.149-150, 1995-09-20

陸海上における交通の過密化,広域化は社会の発展に伴って進み,深刻化している.例えば,連休における帰省ラッシュにより引き起こされる100Kmを超える高速道路の渋滞である.そのような渋滞の中で,自動車を長時間にわたって遠距離運転するのは,非常に大変なことであり,ストレスもたまり,事故も起こりやすくなる.そこで,より高度な交通管制システムや運行体の知能化,自動化が望まれる.自動走行システムに必要な技術はいくつかあり,ギヤの変速を自動化したオートマチック車,現在の位置を確認することができるGPSシステムなどは,すでに実用化されている.しかし,将来このような個々の目的地に向かって運行する複数の移動体の自動誘導,制御を考える場合,交通量の配分問題,移動体間の衝突回避が重要な問題となってくる.そこで,移動体間の衝突回避に重点を置き,検討する.