著者
山田 勇磨
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.1, pp.55-62, 2016 (Released:2016-01-01)
参考文献数
27
被引用文献数
1 2

A variety of human diseases, including neurodegenerative disorders, ischemic heart disease, diabetes, and cancer have been reported to be associated with mitochondrial dysfunction. Because of this, mitochondrial therapy is expected to be useful and productive in the treatment of such diseases. We previously reported on the development of a MITO-Porter, a liposome-based nanocarrier that permits macromolecular cargos to be delivered into mitochondria via membrane fusion. Intracellular observations using the green fluorescence protein as a model macromolecule provided confirmation that a macromolecule could be delivered to mitochondria in living cells by the MITO-Porter. Here, we present our current findings on the development of mitochondrial medicine and mitochondrial gene therapy based on our mitochondrial drug delivery system (DDS). In this review, we propose “mitochondrial DDS” as a theme for “DDS research for innovative drug development” and discuss the contribution of mitochondrial DDS to innovative drug development.
著者
西村 健 岡本 彩那 藤崎 宣友 白井 邦博 山田 勇 中尾 篤典 小谷 穣治
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.17-23, 2017-01-20 (Released:2017-01-20)
参考文献数
18

心肺停止患者における胸骨圧迫は有効である一方,肋骨骨折や胸骨骨折,臓器障害などをきたしうる侵襲的処置である.我々は肺動脈塞栓症による心肺停止患者2症例を経験した.両例とも胸骨圧迫を含めた心肺蘇生法とveno-arterial Extracorporeal Membrane Oxygenation(VA-ECMO)を導入した後に撮像した造影CTにて横隔膜下肝損傷を認めた.1例は開腹止血術にて救命できたが,保存的加療を行った1例は出血により死亡した. 抗凝固薬を使用した患者では胸骨圧迫による合併症リスクが高まる.ダメージコントロール手術を含めた積極的加療が有効である可能性が示唆された.
著者
三好 保 藤井 正信 今木 雅英 吉村 武 山田 勇樹 中村 武夫 山崎 亮二 松本 和興
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.1013-1018, 1988-12-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
15

Four young male adults were fed a semisynthetic diet including rice and chicken as protein for seven days (Basal diet period), and in the following seven days 30g of corn oil and then for seven days 30g of lard were added at the expense of part of the corn starch and sugar in the basal diet (Test diets period). Urine and feces were collected completely throughout the periods and the contents of fat and energy in these excreta were determined. The results obtained were follows:1) Digestibility of fat was 98.8% (corn oil) and 100.0% (lard).2) The ratio of the total available energy to intake energy (Net Energy Avaiability) was 98.8% (corn oil) and 98.0% (lard).

2 0 0 0 例解経済学

著者
山田勇 等著
出版者
白桃書房
巻号頁・発行日
1963
著者
原島 秀吉 紙谷 浩之 山田 勇磨 畠山 浩人 馬場 嘉信 秋田 英万
出版者
北海道大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

我々が独自に開発したin vivoがん送達型多機能性エンベロープ型ナノ構造体(PPD-MEND)に、がん細胞で選択的に発現している遺伝子に対するsiRNAを搭載し、抗腫瘍効果を誘起することができ、かつ、安全性の高い人工遺伝子デリバリーシステムを開発し、がん治療へと応用することを最終目標とした。その結果、shGALA修飾PEG-MENDは、静脈内投与により腫瘍組織でmRNAをノックダウンし抗腫瘍効果を誘起できることがわかった。
著者
平田 昌弘 Mihaela Persu 山田 勇
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.27-37, 2017 (Released:2017-04-22)
参考文献数
15

本稿では,南西ヨーロッパのルーマニアにおいて,かつて移牧民であった世帯とかつて半農半農民であった世帯を対象に,1)乳加工体系を把握し,2)西ヨーロッパで実践されている熟成チーズや南西ヨーロッパ諸国の乳製品と比較検討することにより,ルーマニアの乳加工体系の特徴を分析することを目的とした。凝固剤を用いたチーズ加工では,ブルンザ・デ・ブルドゥフとテレメエと呼ばれる2種類のチーズが加工されていた。ブルンザ・デ・ブルドゥフは,凝乳からホエイをできるだけ排出させ,静置による熟成を経てから,凝乳を粉砕して塩と混ぜ合せて加塩していた。ブルンザ・デ・ブルドゥフは,熟成ハード系チーズに相当し,アルプス山脈以北のヨーロッパ西部でみられる熟成ハード系チーズへと展開するチーズである可能性が高いことが示唆された。テレメエは,凝乳を加圧してホエイを排出した後に,数日間の静置による熟成を経ることなく,直ぐに塩水に漬けて加塩していた。テレメエは,フレッシュチーズ,もしくは,熟成フレッシュチーズに相当する。このテレメエの加工は,ブルガリア,ギリシャやイタリアでもおこなわれており,アルプス山脈以南の地中海域に共通したチーズとなっている。ヨーロッパで熟成チーズがアルプス山脈を境に,北側と南側とでそれぞれ特徴的に発展していった発達史を考察するにおいて,ルーマニアのチーズ加工技術は極めて興味深い情報を提供してくれている。
著者
山田 勇樹 三好 保 棚田 成紀 今木 雅英
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.788-794, 1991-08-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
10
被引用文献数
4 9

日本人が日常よく摂取している藻類であるわかめについて,日本人を対象とした消化吸収率及びエネルギー利用率に関するデータが殆どないので,これらの値を算出した。対象者は,日本人青年4名である。最初5日間に基礎食,それに続いてわかめ10g:5日間,20g:5日間,40g:5日間とした実験期間中に排泄された糞と尿は全量採取した分析に供した。基礎食期とテスト食期の成分の差によって,消化吸収率及びエネルギー利用率を算出した。しかしながら,各栄養素の消化吸収率にばらつきが大きかったので算出した数値のみ列記する。以下はその結果である。1) 蛋白質の消化吸収率は,70.1±14.0%である。2) 脂質の消化吸収率は,97.5±59.0%である。3) 炭水化物の消化吸収率は,55.8±14.6%である。4) エネルギー吸収率は,60.6±15.9%であった。又正味エネルギー利用率62.4±19.4%であった。

1 0 0 0 経済通論

著者
山田勇, 江見康一 著
出版者
春秋社
巻号頁・発行日
1965
著者
山田勇 著
出版者
日本評論社
巻号頁・発行日
vol.内地・朝鮮・台湾の部, 1942
著者
山田勇 著
出版者
勁草書房
巻号頁・発行日
1961
著者
山田 勇樹 高野 真宏 佐々木 駿輔 久保 亮吾 山下 健一郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.134, no.5, pp.297-300, 2014 (Released:2014-05-01)
参考文献数
4

本記事に「抄録」はありません。
著者
中條 直樹 佐藤 昭裕 神山 孝夫 岡本 崇男 酒井 純 塚原 信行 山口 巌 山田 勇 今村 栄一 水野 晶子 田中 大
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

2008年度には、本プロジェクトにおいて正本と位置づけた『ラヴレンチー版原初年代記』のコンコーダンス(CD)を作成し、2009年度には、その異本の一つである『ラジヴィル年代記』のコンコーダンス(CD)を作成した。最終年度においては前年度に電子化を終えていた『トロイツァ年代記』について徹底した校正を行い、そのコンコーダンスを作成し、これら三つの年代記のコンコーダンスを一枚のCDに収めることにより、共通する語の文脈等の環境の差異の検証を飛躍的に容易に可能にした。
著者
原島 秀吉 小暮 健太朗 秋田 英万 山田 勇磨
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2008

本年度は、アジュバントのトポロジー制御の観点からアジュバント搭載型ナノ構造体の構築とその機能評価を行った。まず認識受容体の局在が異なる2種類のアジュバントを搭載したMENDの構築を行い、細胞性免疫誘導効率への影響を調べた。polyI:Cはエンドソーム内のTLR3及び細胞質中のMda5により認識され、CpG-ODNはエンドソーム内のTLR9によって認識される。それ故、細胞への取り込み後に認識されるように、MENDの内部に抗原と共に内封した。polyI:CもしくはCpG-ODNを内封したMENDをマウスに皮下免疫し、CTL活性を測定した結果、polyI:C内封MENDを免疫したマウス群では、CpG-ODN搭載MENDを免疫した群と比較して著しく高いCTL活性の誘導が認められた。次にpolyI:C搭載MENDとpolyI:C/R8複合体のCTL活性誘導能を比較した。その結果、polyI:C搭載MENDを免疫したマウス群の方が高いCTL活性及び抗腫瘍活性を示した。MEND内にpolyI:Cを内封することで、効率良くTLR3及びMda5に認識され、強力な細胞性免疫が誘導されたと考えられる。このことからアジュバントの機能を十分に発揮させるためには、そのトポロジーを考慮することが重要であることが示唆された。またpolyI:CをMEND内に内封することでアジュバント投与時の炎症等の副作用が軽減されるかを調べた。polyI:C搭載MEND及びpolyI:C単独をマウス尾静脈から投与し、2時間後の炎症性サイトカインIL-6の産生を調べた。その結果、polyI:C搭載MEND投与群では、polyI:C単独投与群と比較してIL-6産生の著しい抑制が認められた。以上の結果より、効率的な細胞性免疫誘導及び副作用の軽減には、アジュバントのトポロジーを考慮したワクチン設計が重要であることが明らかになった。
著者
板崎 輝 塩津真一 稲野 聡 井谷茂寛 山田 勇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.329-332, 2006-02-17

PCなどのコンピューティング環境を持ち歩く現在のような使い方だけではなく 行く先々のコンピュータ上に各自の環境を移動させ 利用するシーンが今後広まっていくと筆者らは考えている.このような利用シーンにおいては 位置情報を基に各自の利用環境を行く先々のコンピュータ上で安全かつ迅速に復元する機能が必要となる. これを実現するためには位置検出技術が必要となり 筆者らが開発したセミパッシブ型セキュアタグシステムを適用することにした.これは通常のRFIDタグに比べ 必要な時以外は電波を発しないセキュリティやプライバシーに配慮したタグシステムである.本論文では 我々の目指すサービスの実現例と それを実現するために使用したセキュアなタグシステムを中心に報告する.We are carrying about mobile PC now. It will be expected that each one's PC environment is moved to the PC placed at destination without mobile PC. In such a use scene, we will need the functions that restore user's PC environment safely and promptly on various PCs. To achieve such functions, we started this research. Because the system required the positional detection technology, we decided to apply the secure semi-passive RFID system that authors had developed to it. This tag system doesn't emit electric waves to keep security and privacy compared with usual RFID tag system. In this thesis, it reports the example of achieving the service at which we aim and the RFID system that uses it to achieve it.
著者
板崎 輝 塩津真一 稲野 聡 井谷茂寛 山田 勇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.329-332, 2006-02-17

PCなどのコンピューティング環境を持ち歩く現在のような使い方だけではなく 行く先々のコンピュータ上に各自の環境を移動させ 利用するシーンが今後広まっていくと筆者らは考えている.このような利用シーンにおいては 位置情報を基に各自の利用環境を行く先々のコンピュータ上で安全かつ迅速に復元する機能が必要となる. これを実現するためには位置検出技術が必要となり 筆者らが開発したセミパッシブ型セキュアタグシステムを適用することにした.これは通常のRFIDタグに比べ 必要な時以外は電波を発しないセキュリティやプライバシーに配慮したタグシステムである.本論文では 我々の目指すサービスの実現例と それを実現するために使用したセキュアなタグシステムを中心に報告する.We are carrying about mobile PC now. It will be expected that each one's PC environment is moved to the PC placed at destination without mobile PC. In such a use scene, we will need the functions that restore user's PC environment safely and promptly on various PCs. To achieve such functions, we started this research. Because the system required the positional detection technology, we decided to apply the secure semi-passive RFID system that authors had developed to it. This tag system doesn't emit electric waves to keep security and privacy compared with usual RFID tag system. In this thesis, it reports the example of achieving the service at which we aim and the RFID system that uses it to achieve it.