著者
恵下 斂 川北 一彦
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.9-11, 1993-03-01 (Released:2017-02-10)
参考文献数
10
被引用文献数
1

高校物理あるいは大学の基礎課程の教材として活用することを目的として,気柱を伝わる音速の温度変化を測定するシステムを組み立てた。温度を変えながら,気柱の共鳴を利用して音速を測り,大気中を伝わる音速の理論式と比較した。その結果,温度範囲をあまり広くとらないかぎり,気柱を伝わる音速は理論式と比べてわずかに小さく,温度が高くなるにしたがってその差が大きくなることがわかった。
著者
恵下 斂 西島 真一 岩切 康治 木村 英二
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.10-13, 1996
被引用文献数
1

小学校あるいは中学校における理科の教材として活用することを目的に,身のまわりにあって簡単に手に入る文房具などの小道具を使って安価で高感度な天秤を組立てた。そしてそれらを用いて,円周率πとやはり無理数である√2の値を測定し,それぞれ真の値と比較した。さらに,質量に関して基準となるものを利用して活用範囲を広げる一例を示した。
著者
恵下 斂
出版者
宮崎大学
雑誌
宮崎大学教育文化学部紀要. 自然科学 (ISSN:13454021)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-8, 2008-09-30

理科教育あるいは技術科教育の教材として,(1) 簡易作動・停止アップカウントタイマーによる学生発表会用の予鈴と終鈴を知らせるブザーと,(2) 発振回路にカーボン紙を使って連続的に周波数変化できる,いわゆるトロンボーン回路を試作した。### これらを教材化していくにあたっては,ディジタルICなど電子部品を使って工作をしながら,理科あるいは技術科に興味を持つ子供たちを育てていくことを目的として,一度に全体を作るのではなくて,取り組みやすい部分から作りはじめ,できた部分々々をつないで,しだいにその規模や機能を広げていくような方法を考えた。