- 著者
-
百原 新
斎木 健一
奥田 昌明
- 出版者
- 日本第四紀学会
- 雑誌
- 第四紀研究 (ISSN:04182642)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.3, pp.211-216, 2006 (Released:2007-07-27)
- 参考文献数
- 18
- 被引用文献数
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7
9
千葉県袖ケ浦市吉野田の更新統下総層群清川層 (MIS7.3) から, ナウマンゾウやシカ, カメ類化石とともに11分類群の大型植物化石が取り上げられた. 大型植物化石群は, サルスベリ属, ハリモミ近似種, ブナ, フジを含み, いずれも印象化石だった. このうち, サルスベリ属はヤクシマサルスベリ近似の化石種に同定された. 吉野田の当時の気候は, シマサルスベリの北限の温量指数102℃月前後の気温条件と推定された.