著者
佐熊敬介 斎藤隆文
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.7-8, 2014-03-11

手書きアニメーションに3DCGを利用する例が増えてきている.その主な理由は作業の簡略化のためである.しかし3DCGに用いられる一般的な3Dモデルで手書きアニメーションを忠実に再現するのは難しい.なぜなら手書きのイラストは多くの場合,視点に依存する歪みや誇張を含んでいるからである.一般的な3Dモデルは視点が変わっても形状は不変であるため,イラストの持つ視点依存の歪みや誇張を表現することはできない.本研究では視点に対して形状が変化するベクタ形状を用いたモデルを作成し,より手書きに近いアニメーションを作成可能な3Dアニメーションフレームワークを提案する.また実装を行いその有効性を確かめる.
著者
高野裕基 斎藤隆文 今間俊博
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.145-146, 2012-03-06

現在,セルアニメーションの制作の一部に3DCG技術が導入されている.しがしながら,3DCGは元々実写調の画像を生成するために発展してきた技術であるため,通常のシェーディングではセルアニメーションに適さない画像を生成する.3DCGからセルアニメーション風の陰影を生成するために,セルシェーディングが開発されたが,セルアニメーションの独特な質感を完全に表現することは困難である.そこで,本研究では,実際のセルアニメーション作品の調査,セルアニメーション作品と3DCGによって生成した画像と比較を行い,その違いについて考察を行う.これにより,3DCGにより,セルアニメーション風の陰影を生成する方法を模索する.