著者
新北 成実 寺田 竜太
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.23-00020, (Released:2023-11-07)
参考文献数
37

鹿児島湾のアマモ場の分布の現況を把握するため,2021年に湾内外の77か所において調査を行った。調査は潜水または海岸踏査によって海草の生育範囲を確認し,群落内に無作為に設置した方形枠で被度を記録した。その結果,湾内ではアマモ,コアマモ,ヤマトウミヒルモが見られ,湾外ではこれらに加えてオオウミヒルモ,カワツルモが見られた。アマモ場の面積は湾内で4.39 ha,湾外4か所を含めても6.46 haとなり,湾内のアマモ場の面積は2006年の調査時の11.6%,1978年の2.4%まで減少していた。