著者
新垣 耀平
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>洞窟内の<sup>222</sup>Rn濃度は、洞窟内外の様々な気象要因やカルストの地形と間隙率、土壌や岩石中のRaの含有量などが複雑に関与し変化する。一般的な洞窟では、洞窟内外の空気密度差により大気の循環が起こる。外気に比べ洞窟内部の空気密度が高くなる夏季は、<sup>222</sup>Rnは洞窟内に対流するため<sup>222</sup>Rn濃度が上昇し、空気密度が逆転する冬季は、外気の流入により強制的に換気され<sup>222</sup>Rn濃度が減少する季節変動がみられる。本研究では、南大東島にある星野洞を含む複数の洞窟について<sup>222</sup>Rn濃度の測定を行い、その変動特性を調べた。</p>
著者
棚原 朗 照喜名 有菜 仲村 梓 大城 康輝 新垣 耀平
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p> 鍾乳石の一つであるストロー(鐘乳管)は、縦方向への成長が著しく、非常に薄く半透明である。通常ストローはカルサイトの結晶構造をしているが、南大東島星野洞でアラゴナイトの結晶構造を持つストローが発見された。 本報告では、星野洞で採取したアラゴナイトの結晶構造をしたストロー(アラゴナイトストロー)について、含まれる化学成分及び年代測定(成長速度)を<sup>210</sup>Pb法で推定した。また、マイゲン染色によってアラゴナイト部分を選択的に着色することで外観からアラゴナイトの分布を見ることが出来た。更に、断面の着色から両方が混在していることも確認できた。</p>