- 著者
-
賞雅 朝子
サフー サラタ クマール
中井 俊一
新江 秀樹
- 出版者
- 一般社団法人日本地球化学会
- 雑誌
- 日本地球化学会年会要旨集 2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
- 巻号頁・発行日
- pp.173, 2015 (Released:2015-09-03)
福島第一原発事故由来の放射性物質のうち、ウランやプルトニウムなどのα線核種についての挙動を理解するため、マルチコレクター型ICP-MSを用いて、高精度なウラン同位体比測定を行った。MC-ICP-MSでの高精度分析には、ウランの分離が必須であるため、U-TEVA樹脂による2回の分離方法を採用し、鉄などの妨害元素の除去を行いながらウランを分離した。 土壌中のグローバルフォールアウトによるウランと比較するため、福島第一原発事故以前の沖縄、神戸の土壌試料を測定した。福島第一原発付近(30km以内)の試料は、空間線量率が大きい試料を12試料測定し、235U/238U比および234U/238U比から土壌中の原発由来のウランの寄与を観察した。