著者
百永 真士 日比 文夫 矢澤 久豊
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.192-197, 1984-03-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

バッチ操作におけるフェノキシ酢酸化合物の晶析を検討した.その結果, 製品代表粒子径Dpおよびその粒径分布関数のMax F (Dp) は下記の攪拌効果を含んだ式で相関された.Dp=4.64×10-2-8.75×10-5 NdθcMax F (Dp) =-420 Z+1.02×103ここで, θcは平均循環時間, Zは攪拌速度 N, 攪拌翼径 d, 攪拌槽径Dおよび粒子径Dpを含む無次元数である.前2式は80倍の幾何学的に非相似な晶析器のスケールアップにおいて, 粒径分布を制御するために適用できた.これより, スケールアップ因子Zは幾何学的に非相似な晶析槽のスケールアップにも適用できるものと考える.