著者
早田 邦康
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.1211-1220, 2011 (Released:2011-10-25)
参考文献数
46
被引用文献数
1

食物中に含まれる食成分であるポリアミン、脂肪酸、ポリフェノールについて、これまでに報告されている検討結果を概説した。近年の研究において、これらの食成分が多くの生理活性を有することがわかってきた。しかし、とくにヒトにおけるがん病態への影響や健康への効果に関しては不明なことが多い。食成分における一般的な問題としては、疫学調査や試験管内および動物実験によって得られた食成分に関する検討結果を拡大解釈する傾向があることである。これまでに得られた食成分の生理活性を応用してがん患者の病態治療の一助にするために、慎重に検討する必要がある。
著者
早田 邦康
出版者
日本食品科学工学会
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.607-624, 2014 (Released:2015-03-26)
著者
早田 邦康 吉田 行雄 山中 桓夫 紫藤 和久 宮田 道夫
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.505-510_1, 1993

日常診療で汎用可能な細径スコープを改良開発したので報告する.通常の検査用十二指腸スコープを用いた内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)後に,十二指腸スコープを入れ替えることなく膵管および胆管内の内視鏡検査を施行可能にすることを目的に開発した.全長は3.2m,外径は2.2mm,スコープ内部には観察用の3000画素のガラスファイバー1本,送光用のプラスチックファイバー7本,およびガイドワイヤーを通す鉗子チャンネルを有する.スコープの強度は送光用ファイバーをガラス性からプラスチック性に変更することで飛躍的に改善した.しかし,非切開乳頭挿入率は61%と悪く,挿入性改善のためスコープの先端形状と鉗子チャンネルの位置の変更を中心とした更なる改良が必要と思われた.