著者
明野 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.88-93, 2004-02-01

ISO/TC211では,地理情報の標準化が進められている.主として初期に作成が始まった規格のうち,地理情報の整備・利用に関するものを日本の国情へ適合したものが地理情報標準である.地理情報標準では,空間データの設計方法,メタデータ,品質の規定・評価方法,空間参照の方法,空間データ調達のための製品仕様の作成方法などを定めている.この標準に従って,日本全国の数値地図の提供,地理情報クリアリングハウスのサービスの開始など,その利用が進みつつある.
著者
河瀬 和重 久保 紀重 明野 和彦
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.418-423, 2001-08-01
被引用文献数
1

地理情報についてのメタデータの整備及びクリアリングハウスの構築は,地理情報の相互利用を促進し,地理情報の重複投資を回避するために必要不可欠である。クリアリングハウスの構築を実現するためには,メタデータ標準の策定や,分散検索を行うためのシステム開発を行う必要がある。本稿では,国土地理院における地理情報メタデータの記述のための標準策定に関する取組,及び情報検索プロトコルの国際標準であるISO23950のメタデータ検索システムへの応用について述べるとともに,こうした標準を基にして国土地理院で構築したクリアリングハウスについて紹介する。