著者
春口 巌
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.72, pp.25-30, 1994-08-18
被引用文献数
1

強弱などの音楽の演奏情報に心理的な観点から対応を付けたコンピュータグラフィクスを、電子楽器の演奏に合わせて、リアルタイムに生成するシステム=サウンドビジュアライザーを実験的に作成してみた。本稿では、はじめに音楽と映像の関係について述べ、リアルタイム・インタラクティブな音楽のインプロビゼーションのシステムを構築するためにリアルタイムの音楽解釈とは何かについて考察を加え、これを実現するために必要なシステムの条件について述べ、最後に具体例としてサウンドビジュアライザーを紹介した。This paper writes on the system named Sound Visualizer, which provides a new musical improvisation environment with computer generated images. The system is real-time and interactive. Musical expression, expressed in MIDI, by digital instruments can be interpreted into computer graphics in real-time. The graphics in the system represents the human feeling against the music. Contents: Introduction - relationship between music and image, Real-time perception of music, System requirements, Sound Visualizer specific and so on.
著者
渡辺 綾乃 永江 孝規 春口 巌
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, pp.67-68, 2003-03-18

あたたかいかい気持ちで自然に楽しめるインタラクティブな作品を作ろうと考えた.良い天気の日に,はっと嬉しくなるような気持ちを持てる,夢のあるものにしたいとも思った.本作品はUSBカメラを用いて人及び背景を撮り,手などを動かすことによってこぼれ出る「光」と「雫」を,地面に芽を出している植物に落とす.そうすることによって育っていき,やがて花が咲くというものである.植物の成長にいくつかの段階と花に複数の色を設け,条件によって変わるようになっている.このような作品は,小さい子やパソコンの操作が苦手と言う人でも比較的容易に楽しめるのではないかと思う.