著者
清家 巧 春國 達也 岡山 聖彦 河野 圭太 中村 素典 山井 成良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.525, pp.443-448, 2008-02-28

一方的に送りつけられるspamメールは,近年爆発的に増加している.技術的な対策の1つとしてフィルタリングが挙げられるがメールのメッセージ内容に依存する判定手法では正当なメールをspamメールと判別してしまいメールが到着しないという問題が発生する.そこで,フィルタリングの精度を高めるためにメールヘッダ中のReceivedフィールドに注目し配送経路を解析した.本稿ではReceivedフィールドからメールサーバ間の配送遅延時間を計測,検証し正当なメールサーバでは一定の傾向を確認し,spamメールはその傾向から外れる事を確認した.さらに,spamの一部は夏時間を適切に処理しないこと,Receivedフィールドの数に特徴があることを発見した.