- 著者
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安達 秀雄
斉藤 勝
沢井 芳男
有田 峰生
松本 稔
- 出版者
- 低温生物工学会
- 雑誌
- 凍結および乾燥研究会記録 (ISSN:02888289)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, pp.118-125, 1965-04-05 (Released:2017-08-01)
従来ハシカウイルスは感染力保持のため-40度(摂氏)以下の低温に保持されていた。1941年にHarst等により、感染組織乳剤を凍結乾燥することにより、比較的保存が容易となつた。近年ハシカワクチンが実用化されるにともない、その保存は-80℃に依存している。そこで実用上の問題として、凍結乾燥によるウイルス活性保持の研究が行われるようになった。1964年Greiffにより人血清アルブミンおよびラクトビオン酸カルシウムを1%づつ添加することにより、活性を保持することが報告された。私達もハシカウイルスの凍結乾燥について検討したので、その成績を以下に示す。