著者
海瀬 俊治 菅野 久美子 安達 清子 阿部 雅子 服部 修作 丹治 義勝 富田 健 柵木 智男 松川 明
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.67-70, 1993-10-20 (Released:2012-08-27)
参考文献数
13

人間ドックにおける梅毒血清反応生物学的偽陽性(BFP)例について検討した。1989年度から1991年度までの3年間に当所人間ドックで受診した14,337名中26名(0.18%)にBFPが認められた。BFP例の検査成績や質問表を検討したところ,習慣性流産や血小板減少などより4例が抗リン脂質抗体症候群と考えられた。BFP例に遭遇した場合のこのような症候群の存在についても考慮すべきと思われた。
著者
服部 修一 太田 岳洋 木谷 日出男
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.359-371, 2003-02-10 (Released:2010-02-23)
参考文献数
16
被引用文献数
8 15

鉱山跡地の掘削残土処分地などからの強酸性で重金属を含む湧水による周辺河川の汚染や, 土木工事における岩盤掘削に伴う酸性水浸出による汚染が報告されている. これらの問題は, 岩石に含まれる黄鉄鉱が酸化・分解することに起因する.東北新幹線八甲田トンネルは旧鉱山分布域に位置し, 岩石に黄鉄鉱が含まれるため, 掘削残土からの酸性水浸出による周辺環境の汚染が懸念される.本論文では, 簡易溶出試験, 全岩化学組成分析, 帯磁率測定の結果から, 八甲田トンネルに分布する岩石の溶出特性を把握し, 酸性化にかかわる岩石の判定手法を検討した. 岩石の溶出特性については, 黄鉄鉱の分解による硫酸の溶出が明らかとなり, 泥岩ではそれに引き続き方解石などのCa鉱物の分解による中和作用が働くことがわかった. 岩石の溶出特性と化学組成や帯磁率の関係から, (1) 帯磁率 (火山岩のみ), (2) 簡易溶出試験の1時間後の溶出水pH, (3) 全岩硫黄含有量, (4) 全岩S/Caモル比 (泥岩のみ) により岩石の酸性化にかかわる判定が可能であることが明らかとなった.
著者
服部 修
出版者
一般社団法人 電気設備学会
雑誌
電気設備学会誌 (ISSN:09100350)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.855-864, 2009 (Released:2014-10-27)
参考文献数
8

In this study, the author investigated the online deterioration diagnosis of hydro-generators. Simultaneous measurements were done under offline conditions by using an online PD monitor and an offline PD measuring system. When a stator had wave-winding structure, good correlation between the maximum electric discharges and PD values of the online PD monitor was seen. However, when a stator had lap-winding structure, a good correlation could not be seen clearly. PD values were small due to the weak capacitive coupling in a lap-winding structure. PD measurement of hydro-generators with wave-winding structure was done under online and offline conditions by using the PD monitor. Online PD values were slightly higher than offline PD values. The author believes that online PD monitoring is useful in diagnosis of hydro-generators when the stator has wave-winding structure.