著者
宮澤 清 田村 宇平 勝村 芳雄 内川 恵一 坂本 哲夫 富田 健一
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.297-305, 1989-04-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
26
被引用文献数
3 2

The influences of six representative surfactants on hair and the scalp were investigated under various conditions such as : irritation, protein denaturation, sorption onto commercial hide powder or keratin powder, change in turnover time of the stratum corneum, dandruff and disintegration of the cuticle.1. Influence of surfactants on scalp.Although the cumulative irritation test, 48-hour closed patch test, and immersion test were performed to assess the irritating effects of surfactants, the results did not agree with each other. The immersion test, which makes essentially the same use of surfactants, gave results in close agreement with those for sorption of sufactants or protein denaturation by surfactants.Amounts of surfactants sorbed by hide powder.Irritation score of immersion test : r=0.671.Amounts of surfactants sorbed by keratin powder.Irritation score of immersion test : r=0.930.Per cent denaturation of OVA by surfactants.Irritation score of immersion test : r=0.880.Turnover times of the stratum corneum due to the surfactants were found to follow the order, AMT≤AGS≤L-Soap≤AP<LS≤ES.Examination of the amounts of dandruff as observed when using AMT shampoo and ES shampoo, each with a different effect on the turnover time of the stratum corneum, showed the amounts to differ remarkably according to the surfactant used.2. Influence of surfactants on hair.The extent of disintegration of cuticle by a surfactant supersonic treatment was found to have the following order : AMT≤AGS≤AP≤ES<LS<L-Soap.Based on the above results, AMT can be a good surfactant as a detergent for the hair and scalp.
著者
宮澤 清 田村 宇平 富田 健一
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.925-930, 1990-11-20 (Released:2009-10-16)
参考文献数
23
被引用文献数
2 2

Properties of N-acyl-N-methyltaurate(AMT), including surface active properties, cutaneous effects, influence on hair, and application to liquid type hair shampoo, are reviewed.It has been found that AMT exhibit considerably high safety on skin in comparison with typical surfactants. As the result of cutaneous effects, the reduction of the amounts of dandruff was observed when using AMT shampoo.In addition, AMT shows weaker action on the desintegration of hair cuticle.Consequently, AMT can be a good surfactant as a detergent for the hair and scalp(skin).On the other hand, cutaneous effects and physico-chemical properties of anionic/amphoteric surfactants mixed system, were investigated.It has been found that these physico-chemical results were in good correlation with those pbtained by cutaneous effects. The synergistic reductions in cutaneous effects were observed as well as physico-chemical results.These findings have promoted the development of hair shampoo composed of AMT.
著者
富田 健市
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.20-26, 2001-08

国立情報学研究所はその全身である学術情報センター当時に、北京日本学研究センター及び国際交流基金からの要請を受け、北京日本学研究センター図書資料館の情報化支援を中心する学術情報交流プロジェクトを開始した。本プロジェクトは、1998年度から3年計画で実施され、2001年3月までにほご所期の目標を達成して終了した。この3年にわたるプロジェクトの概要を日中の図書館員の交流を中心として報告する。
著者
海瀬 俊治 菅野 久美子 安達 清子 阿部 雅子 服部 修作 丹治 義勝 富田 健 柵木 智男 松川 明
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.67-70, 1993-10-20 (Released:2012-08-27)
参考文献数
13

人間ドックにおける梅毒血清反応生物学的偽陽性(BFP)例について検討した。1989年度から1991年度までの3年間に当所人間ドックで受診した14,337名中26名(0.18%)にBFPが認められた。BFP例の検査成績や質問表を検討したところ,習慣性流産や血小板減少などより4例が抗リン脂質抗体症候群と考えられた。BFP例に遭遇した場合のこのような症候群の存在についても考慮すべきと思われた。
著者
三谷 恭之 ドアン・ティエン トゥア 今井 昭夫 川口 健一 富田 健次 宇根 祥夫 THUAT Doan Thien
出版者
東京外国語大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1988

ベトムの少数民族(主に、ムオン族)の言語調査によって得られた基本語彙に関する基礎的資料の分類整理をすすめ、併せてその言語学的分析をある程度行うことができた。しかし、詳細な研究については多くが今後の課題として残されているが、ベトナム語の系統論的研究に関しては以下のことを明らかにすることができた。1.言語系統論的にはベトナム語における優勢な漢語要素にもかかわらず、中国語とは系統を異にすること。2.ベトナム語及びその祖語とされているムオン語からなるベト・ムオン語はシナ・チベット語族に属するシナ・タイ語派の一グル-プではなく、オ-ストロアジア語派に属するモン・クメ-ル系言語のなかの一派であること。3.ベトナム語とムオン語の近親性を十分に確認することができた。これらのことにより、ベトナム語の音韻史究明に向けて具体的な手掛かりが得られたが、その具体的研究は今後の作業として残されている。もう一つのテ-マであるベトナム語における漢越語の問題に関しても、ベトナム側研究者との討議により以下の成果が得られた。漢越語の研究で問題となるのは、ベトナム漢字音の体系がいつ形成されたかについてであるが、ベトナムと中国の地続きの地形的関係のためにベトナム漢字音の時代による分類基準を日本漢字音の形成のように必ずしも明確にすることができないという問題点がある。現代ベトナム語における漢越音の主要な形成はベトナムが10世紀余りに及ぶ中国の直接支配から抜け出る紀元10世紀半ば以降であり、その音体系は中国唐代末期の漢字の読み方から借用された音が基本になっていることはこれまでの研究で明らかにされている。しかし、それとは別に、ベトナム漢越語のなかには、それよりも古い音、すなわち、唐代中期以前の漢字の読音を留める語(古漢越語)が含まれており、これら両者の分類及び越化漢越語を含めた三者の分類については、これまでのところ確たる基準はない。今回の共同研究の初年度に多忙のなか私たちとの意見交換に参加して下さったハノイ総合大学教授グエン・タイ・カン氏はベトナム漢字音の研究に関しては斯界に優れた業績を残しておられるが、彼の提起した規則は説得性と妥当性に富むものである。その説は次のような内容である。漢越語をA類、古漢越語をB類、越化漢越語をC類とする。音節全体を見て、Y、Zという二つの音があって、共に同一の字音Xに起源があるとする。もし、YがZより古い、あるいはZの直接の源になっているものより古いものを源としているとすると、次の二つの概括的規則が得られる。1.ZをA類とするとYはB類2.YをA類とするとZはC類以上のような規則を当てはめることによりベトナム語における漢越語の音韻史的研究に新しい方向性を見い出すことができたと言えよう。ベトナム漢越語及び越化漢越語の個々の単語の音韻論的研究をさらにすすめる作業が残されている。以上が今回の共同研究の成果の概要である。しかし、相手国の研究成果がいろいろな理由により必ずしも十分に公刊されておらず、資料調査に予定よりも多くの時間を割かなければならなくなり、そのために資料の詳細な分析検討の多くはこれからの課題として残されており、上に述べた研究成果は得たものの、より深い研究成果はむしろ今後に期待される。その意味で今回得られた成果はこれまでにない新しい達成を見たものの基本的には基礎的な成果としての域にとどまる。今後はムオン語以外の少数民族の言語調査も実施し、より全体的で総合的なベトナム語祖語の系統論的研究をすすめていきたいと願っている。
著者
山岸 智子 鎌田 繁 酒井 啓子 富田 健次 保坂 修司 飯塚 正人
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、これまでのステレオタイプ的なシーア派観はもとより、シーア派が「問題化」する構造を解明するために、構築主義的な観点を導入し、シーア派の哲学思想・宗教実践・社会集団化のコンテクストを分析することを課題とした。研究分担者・研究協力者が会合を持って、これまでの研究を振り返り、自らの研究の取り組みについて議論したのみならず、英国・イラン・アメリカ・アラブ首長国連邦・レバノンから一線級の研究者を招聘して意見交換をし、交流の道を開き、こちらからも10カ国以上に赴いて資料収集・現地調査・研究発表などを行った。こうして得た成果は多岐にわたるが、以下のようにまとめられるだろう。1.多様性:さまざまな例が示され、シーア派とはいっても、その集団としてのありようや位置づけが多様であることが、明らかになった。それは、立場の違い(サラフィーヤ主義者とシーア派信徒)や国・地域の違いのみならず、一つの地域・家族でも状況の変化によるシーア派アイデンティティに変化があることが分かった。2.新しい学問的アプローチ:思想研究に歴史的観点を導入する、「人」という観点から思想の展開や指導者の条件を見直す、思想の中のモチーフの見直し、などアプローチや観点を変えることで、新たな知見を得た。3.ローカルとグローバルのインターフェース:宗派として国民国家のなかに位置づけられる際にも、国際的な力学や国家を越えるネットワークが関連すること、宗派の絆のグローバルな経済活動への活用、信徒や学者の国を越えた移動の実際、などが明らかとなった。4.これまでの研究の空白を埋める:そしてシーア派としての制度・知の再生産にかかわるイスラーム法学者のありさまや教育の実態、宗教的慣行など、十分に解明されてこなかったピックも本研究で考察の対象となり、さまざまな発見があった。
著者
富田 健市 斎藤 未夏 平田 完
出版者
専門図書館協議会
雑誌
専門図書館 (ISSN:03850188)
巻号頁・発行日
no.228, pp.45-49, 2008-03

SCPJ stands for "Society Copyright Policies in Japan"; a database provides a list of Japaneseacademic societies' copyright conditions. It is necessary to confirm the copyright policy ofthe journals and treat copyright of the papers appropriately in order to upload the paperspublished in scholarly journals to IRs. Then, in 2006, University of Tsukuba, Kobe University,Chiba University started SCPJ project funded by National Institute of Informatics, then builtand opened SCPJ database, showing the status of permission to upload the papers of theacademic society in Japan to IRs. In this paper, first, we describe outline of SCPJ project anddatabase. Next, we report usage of SCPJ, suggest the value, and consider the situation ofpermission to upload the papers to IR of Japanese journals via data analysis of SCPJ. Finallywe suggest some ideas as future direction.