著者
伊澤 佳久平 野間 晃幸 山本 昌志 木村 勝紀 伊藤 裕之 竹友 直生 沼野 香世子 川島 眞
出版者
公益財団法人 腸内細菌学会
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.1-5, 2008 (Released:2008-02-07)
参考文献数
6
被引用文献数
2

慢性的便秘で乾燥皮膚を有する20歳~39歳までの女性56名を2群に分け,LB81乳酸菌(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038株ならびにStreptococcus thermophilus 1131株)を使用したヨーグルトあるいはこれにコラーゲンペプチド(CP)ならびにセラミド(CE)を配合したヨーグルトをそれぞれ120 mlずつ1日2回,4週間摂取させた.摂取前後の比較で,両群ともに皮膚の弾力性,乾燥および鱗屑の程度が改善された.CP・CE含有ヨーグルト摂取群ではキメ密度が有意に改善された.肌状態に関するアンケート調査(19項目)では,両群とも多くの項目で改善がみられた.両群ともに便秘の症状が有意に改善されたことから,本結果にヨーグルトの整腸作用が関与している可能性が考えられた.
著者
森藤 雅史 市川 聡美 高橋 沙織 北出 晶美 木村 勝紀
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.103-112, 2022 (Released:2022-06-17)
参考文献数
26

野菜と異なる用量の発酵乳 (乳タンパク質, 乳酸菌代謝物, 植物油脂などを含む) を同時摂取した後のカロテノイドの血中濃度の違いを比較することを目的に, 18名の健常男性を対象として, 3群3期のランダム化クロスオーバー試験を実施した。野菜 (235 g), 野菜と低用量の発酵乳 (7.5 g), 野菜と高用量の発酵乳 (15 g) のいずれかを摂取し, 摂取前, 摂取2, 4, 6, 8時間後に採血を行い, 全画分, triacylglycerol rich lipoprotein (TRL) 画分の血漿カロテノイドを測定した。TRL画分血漿α-カロテン, β-カロテン, リコペンの上昇曲線下面積 (iAUC) は, 野菜摂取とくらべ, 野菜と発酵乳の摂取により低, 高用量ともに有意に高値となった。全画分血漿ルテインのiAUCは, 野菜摂取とくらべ, 野菜と高用量発酵乳の摂取により有意に高値となった。これらの結果から, 野菜と発酵乳の摂取は, 野菜のみ摂取したときとくらべ, カロテノイドの吸収を促進させる可能性が示唆された。
著者
阿部 芳郎 清野 肇 木村 勝紀
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.799-804, 1969-11-20 (Released:2009-10-20)
参考文献数
13

Several works have been reported of the concentration of oleyl oleate from sperm oil. But the oleate oleyl concentrated from sperm oil is so unstable due to the presence of highly unsaturated components that the application of oleyl oleate is limited. It is therefore, necessary to reduce these highly unsaturated components in the oleyl oleate concentrate. The authors attempted to decrease the amounts of polyunsaturated components in sperm body oil by two procedures. The one was to thermally polymerize sperm oil in the presence of active earth, and the other was to hydrogenate the oil selectively with Cu-Cr catalyst under atmospheric pressure. The oleyl oleate was concentrated from thus treated sperm body oils and untreated oil through molecular distillation and fractional crystallization. A.O.M. stabilities of these oleyl oleate concentrates were determined according to the A.O.C.S. analytical method. The oleyl oleate concentrate obtained from thermally polymerized sperm body oil was most stable, while the oleyl oleate from untreated sperm oil was unstable most.
著者
伊澤 佳久平 野間 晃幸 山本 昌志 木村 勝紀 伊藤 裕之 竹友 直生 沼野 香世子 川島 眞
出版者
JAPAN BIFIDUS FOUNDATION
雑誌
腸内細菌学雑誌 = Journal of intestinal microbiology (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.1-5, 2008-01-01
被引用文献数
2 1

慢性的便秘で乾燥皮膚を有する20歳~39歳までの女性56名を2群に分け,LB81乳酸菌(<i>Lactobacillus delbrueckii</i> subsp. <i>bulgaricus</i> 2038株ならびに<i>Streptococcus thermophilus</i> 1131株)を使用したヨーグルトあるいはこれにコラーゲンペプチド(CP)ならびにセラミド(CE)を配合したヨーグルトをそれぞれ120 mlずつ1日2回,4週間摂取させた.摂取前後の比較で,両群ともに皮膚の弾力性,乾燥および鱗屑の程度が改善された.CP・CE含有ヨーグルト摂取群ではキメ密度が有意に改善された.肌状態に関するアンケート調査(19項目)では,両群とも多くの項目で改善がみられた.両群ともに便秘の症状が有意に改善されたことから,本結果にヨーグルトの整腸作用が関与している可能性が考えられた.<br>