- 著者
-
木村 宣美
- 出版者
- 弘前大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2014-04-01
RNR構文ではRNR要素以外の要素に顕在的左方移動が適用されて導かれるわけではない。等位項における対称性が破綻している、RNR要素は本来の位置にあることから、併合による統語物の線形化を適切に捉えることのできるin-situ削除分析が優れている。2種類のBeを仮定することで、法助動詞の根源的意味が好まれることに説明を与えることができる。Beは上昇動詞である、beは小節を補部にとる、動詞のbeと助動詞のbeがあると仮定することで、倒置文の線形化を適切に捉えることができる。動詞句削除におけるbeの振舞いは、beingが動詞で、beとbeenが助動詞であるとする語彙的特性に基づき捉えることができる。